VTuber界でも屈指のMC力を誇る早瀬走 人を惹きつけるキャラクターと意外なギャップに迫る

VTuber界でも屈指のMC力を誇る早瀬走

 現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一社であるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。

 メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ1年ほどはエンターテインメントのフィールドで、アーティストとして陽の目を浴びる者も増加している。

 今回は、関西出身らしいノリの良さを活かし、場の空気をまとめて切り盛りしている早瀬走について紹介したい。

 2019年9月21日にYouTubeで初配信を行い、健屋花那、シェリン・バーガンディと同じくデビューを果たした早瀬走。彼・彼女ら3人については先に執筆させてもらった2人の記事内でも言及しているように、「チューリップ組」としてデビュー直後から多くの配信を共にしてきた。

 初配信時にはリレー企画「強制サムネ配信」と題した企画を実施。同期にサムネイルを作ってもらい、作ってもらった人は1週間以内にその配信をしなくてはいけないというかなり攻めた内容をこなすことになる。

 健屋からバトンを受け取った早瀬に課せられたのは「とびきりのロリボイスで配信する」というもの。声のトーンが低く、声質はスモーキーでハスキーな彼女に対し、デビューしてすぐにこんな無茶ぶりを行える辺りに、3人の関係が出会った直後からかなり良好であることがうかがい知れる。

【ロリボVtuber】早瀬走です♪【リレー企画】

 にじさんじの公式番組がファンの間で人気を博しているなかで、早瀬走は『にじさんじのB級バラエティ(仮)』でメインMCを担当。同じくMCを務めるイブラヒムやゲスト陣がどこか浮ついたムードで茶々を入れたりするなか、早瀬は台本に則してコーナーやトークを進めていく姿が印象的だ。

 「収録時間と放映時間がほとんど変わらない」「なんなら収録時間が短いくらいにノーカット」「手ごたえがあまりにもなさすぎて不安」「打ち合わせ用の台本が紙っぺらで複数枚」など、収録時間・内容が通常のバラエティ番組とはまったく別種というのは幾人かのカミングアウトでリスナーにも知られているところ。

 どこか緊張感が生まれづらくなりそうなムードにあって、ゲスト陣やスタッフらを瞬間的にイジったりボケたりする早瀬と、イブラヒムの持つバラエティセンスが番組の支えになっているのは言うまでもない。

 2人からポっと出る天然気味な発言もかわいらしく、ゆるいムードで進行していく当番組の性質とも重なってか、早瀬の司会やトークを見ていると「キッチリ」「襟を正す」といったマジメな印象を一層強く与えてくれるようだ。

 2021年9月下旬ごろから彼女が病気により手術・治療を余儀なくされたことで、現在もバーチャル関西に在住し、収録するためにバーチャル東京まで往復移動をしなくていけない状況などが考慮され、3〜4か月ほど番組MCを休養。その際にはリスナーたちから彼女の不在を惜しむ声が続々と上がった。

 復帰したあともコロナ禍の影響で番組放映が中止されていたが、2022年3月23日には今年に入って初収録された第27回が放映され、彼女にとってのリスタートとなった。

【ワザマエ】にじさんじのB級バラエティ(仮)#27【Wasshoi】

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