VTuberとストリーマーの“壁”を壊した、奈羅花の負けず嫌いとゲーム愛

VTuberと配信者の“壁”を壊した奈羅花

 同じようにして、乙女ゲームや女性向けコンテンツ・カルチャーへの理解も深い。

 以前には「第一回にじさんじ乙女ゲーム制作委員会」に熱意担当として参加し、『DIABOLIKLOVERS』の無神ルキについて、興奮ぎみに「ルートを70周した」と語りだすと、同席した葉加瀬冬雪とニュイ・ソシエールがすこしだけ引いてしまい、緑仙も裏作業中に彼女の熱量を知って驚くほどだったという。

第一回にじさんじ乙女ゲーム制作委員会

 最近ではにじさんじファンから痛バッグのツイートを集めて「痛バ展覧会」を2回に分けて配信。ちなみに自身も痛バッグを制作するそうで、「自身の推しキャラのために47万くらいかな」「1回の会計で諭吉が100人消えた」「最近あんさんぶるスターズにハマって、推しキャラとの1ヶ月記念日までに諭吉が200人から300人いなくなった」と口にしている。

 とある界隈で夢小説を書いた、なりきりチャットに参加していたと語ることもあるなど、いちどハマりだすと底知れぬ愛でもって突っ切っていくのが彼女らしい。

【#にゃらかの痛バ展覧会】にゃらかと見る!オンライン痛バ展覧会

 自身の洋服やコスメ事情に関しても言及することも多く、配信内外で言及することもしばしば。配信内に女性が多かったり、配信中に女性からコメントが増えると「奈羅花は女が大好きだよ」とかなり好意的な素振りや言葉をかけることも多い。とある配信ではその性癖について答えるなど、言葉以上に生々しさを感じさせてくれる。

 FPSゲーマーとして高いスキルを持ち、ストリーマー・実況者・プロゲーマーらの配信を熱心に追いかけ、乙女ゲームや女性向けコンテンツ〜カルチャーにも高い熱量と理解力を持っている。ゲーム、アニメ、マンガ、ストリーマーというカルチャーについて、彼女ほど横断的に熟知している女性VTuberも多くはないだろう。

 「女性がゲームをしていると知られると、それだけでバカにされることがあった」と過去を振り返ることもある彼女。配信を見れば分かるように、喜怒哀楽をハッキリと分かるほどに感情豊かな彼女の配信は、人並み以上の負けず嫌いな性格が原動力となっている。

 「女性がゲームをしていてもバカにされない」時代へと少しずつ変わりつつある現在、「FPS強者」「万能なるオタク女子」というタレントで彼女はシーンで存在感を放ち始めているのだ。

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