歌もトークも伸びやかな、にじさんじ随一のムードメーカー フレン・E・ルスタリオの唯一無二な快活さ

にじさんじ・フレンの唯一無二な快活さ

 現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一社であるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、季節ごとに発売されるボイス販売、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ1年ほどはエンターテイメントなフィールドで、アーティストとして陽の目を浴びる者も増加している。

 今回記すのは、3人組ユニット「▽▲TRiNITY▲▽」のボーカルとしても活躍し、快活なムードと親しみやすさでリスナーから人気を博すフレン・E・ルスタリオについてだ。

 フレン・E・ルスタリオは2020年2月1日にYouTubeで初配信、同期にはメリッサ・キンレンカとイブラ匕ムがおり、メリッサ、イブラヒム、フレンの3人の頭文字から取ったユニット「冥府(メイフ)」として配信をすることもある。

 クリエイター兼シンガーとしての気質が強いメリッサ、生粋のゲーマーであるイブラヒム、そんな2人とともにデビューした彼女は、配信にも歌にもチカラを注ぐストリーマーであり、2人の間を繋ぐような存在でもある。

 銅色のロングヘアー、赤い瞳、高身長でスラっとした体格はまるでモデルのよう。そんな彼女の性格は、根暗というよりは根明、陰キャというよりは陽キャ。配信を通して見えてくるフレンの姿は、明るく振る舞うムードメーカーといってよいだろう。

 相手に合わせて会話を進める気配りや社交性が随所に見え、コラボ相手を盛り立てようというモチベーターとしての役をこなすことが多く、それが彼女の評価へと繋がっているようにも見える。

 軽やかなトーンで発せられる彼女の一言が、意気消沈としそうなムードをパっと明るくするような瞬間がいくつもあった。直近でその力を示したのは2022年1月28日に配信された「ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン」に戌亥とこと共に出演した際だろう。

【マリオパーティ スーパースターズ 】ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン #61【にじさんじ】 

 フレンにとって戌亥とこは先輩であり、戌亥とこファンを自認するほどに大切な存在。そんな戌亥は以前の記事でも指摘したようにゲームを不得手としており、ゲーム対決を軸にする当番組でもチーム対決を提案。番組がうまく回るように、共演相手として選ばれたのがフレンだった。

 実際の配信を見れば分かるように、戌亥のゲームのヘタさをカバーしながら、戌亥のどこかズボラな生活をしているエピソードもプラス視点で盛り上げようとし、社と笹木は「フレン、それはさすがに全肯定すぎるだろう!」と何度となくツッコミ続けることになった。

 機転の利いた振る舞いで次々と漫才を仕掛けては笑わせようとしてくるフレンには、やはり「底知れぬほどの明るさ」というイメージが付きまとう。

 しっかりした人間性・素行の良さ・判断力がなければ、「なにが面白くてウケそうか?」「いまは優しく接したほうがいいのか?」といった判断の切り替え、相手の心の機微に合わせた行動もできないだろう。

 それを裏付けるかのように、普段の彼女を知る同僚のライバーからは「配信内外にかかわらず、業務的なやり取りなどを含めて、フレンはめちゃくちゃ良い子」と語られていることも多い。

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 そんななかにあって、知識や常識が試されるようなクイズに出くわしたときなどに、彼女は「天性のおバカ」「ポンコツ」ぶりを発揮する。同僚のライバーやファンからは「フレンはおバカ」というレッテルを貼られてきた。

 これまでにも、先輩の社築をゲーム中に呆れさせたり、「地球が丸いって証明されているの?」「ワインが全部ブドウからできているなんて知らなかった」と自然に口にしてしまうほどだ。

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 2021年8月28日に行なわれた自身の3Dお披露目配信では、社築、葉加瀬冬雪、鷹宮リオンとともにクイズ番組を模してゲームをしていたり、もはや彼女のキャラクターとして受け入れられている。本当に彼女が「おバカ」なのかどうかは、彼女の配信を実際に覗いて確認してほしい。

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