"最強Mac”登場! Mac Studioはプロから一般まで幅広く活用できるモンスターマシンだ

幅広く活用できるモンスターマシン"Mac Studio"

 米・Appleは3月8日、スペシャルオンラインイベント「最高峰を解禁。(Peek Performance.)」を開催し、「Mac Studio」「Studio Display」などを含む複数の新製品を発表した。

 「Mac Studio」は同社のラインアップの中ではクリエイターなどのプロに向けたフラッグシップモデルとして位置づけられた製品だ。特筆すべきは性能の高さと、それでいて手頃な価格を維持している点だろう。これまでのプロ向け機種と比べ、遥かに低価格でありながら、プロユースに耐えうる性能を実現しているのだ。

 また、Appleが自社で開発するSoC「M1」を搭載しているところも見逃せない。本記事ではMac Studioの詳細なスペックと考えられる活用方法について解説していく。

 「Mac Studio」は主にクリエイター向けのプロ機で、プロ向けの製品が登場したのは2019年の「Mac Pro」ぶりだ。この3年の間にMacの世界で起きた一番の変革といえば、Macシリーズに「M1」が搭載されたことだろう。M1はAppleが開発したSoCで、Appleはこの2年間、従来採用していたIntel社のCPUから移行する形で各ラインアップにおける搭載チップを変更してきた。

 今回発表されたMac Studioは下位機種に「M1 Max」、上位機種に「M1 Ultra」を採用している。「M1 Max」は昨年10月に発売した「MacBook Pro」で初搭載されたチップで、デスクトップ機に搭載されるのは今回が初めてとなる。「M1 Ultra」は今回のイベントで新たに発表されたチップセットで、2つの「M1 Max」を合体させる「UltraFusion」という構造を採用しており、Apple曰く「これまでのチップとは”次元”が違う」とのことだ。

 「M1」の特徴は大幅な小型化と省電力性で、排熱用の大がかりなエアフローを必要としない。Mac Studioの本体を見てみると、横幅19.7インチ、高さ9.5cmと非常にコンパクトに仕上がっている。従来のプロ機であるMac Proと比較すると大きさは段違いで、どちらかといえば同じくM1チップを搭載した「Mac mini」に近いサイズ感だ。

 「M1 Max」搭載モデルは2019年発売のMac Proと比較して処理速度が50%も高速化しており、「M1 Ultra」搭載の上位モデルでは90%もの高速化を果たしている。GPUで比較しても3倍以上の高速化を実現しており、小型化と高パフォーマンスの両方を実現した最強のMacといえるだろう。

 メモリに関しても、M1チップに一体化することで高速・高効率化したユニファイドメモリに変更となる。下位モデルで32GB、上位モデルで64GBが標準搭載されており、それぞれ最大64GB・128GBまでカスタムが可能だ。チップと一体化した構造であるため、後から増設は出来ないが、これだけあれば映像編集などを始めとした、ヘビーな作業においても困ることは少ないだろう。

 本機は前面に2つのUSB-CポートとSDカードスロットを備えており、外部ストレージなどをすぐに利用できる。背面にはThunderbolt 4ポート×4・USB-Aポート×2・HDMIポート×1・10Gigabit対応のLANポート×1・3.5mmイヤホンジャック×1を備え、Wi-Fi 6やBluetooth5.0にも対応しているので、周辺機器を利用する際にポートが足りず困るといったこともないだろう。

 価格は「M1 Max」搭載の下位モデルが24万9800円(税込)、「M1 Ultra」搭載の上位モデルは49万9800円(税込)だ。上位モデルをフルカスタムすると100万600円(税込)と高額だが、下位モデルの最小構成は24万9800円(税込)と手頃だ。

 今後は「Mac Studio」がMacのフラッグシップモデルとなるだろう。従来のプロ向け機種である「Mac Pro」の価格が65万円を超える高額な機種だったことを考えると、業務で利用するプロはもちろん一般ユーザーでも選択肢に入れられる機種となったのは大きな魅力だ。

 プロユースでは、3D制作の際に複雑な物理演算の処理をあっという間に行えたり、高画質な映像に複数のエフェクトを施しての映像編集、何千枚もの高画質な写真の整理や書き出しなど、クリエイティブ制作の効率化が望める。

 一般用途としても、近年のiPhoneは4K映像やRAW写真の撮影などに対応しており、Mac Studioであればそうした高画質な素材も気軽に扱うことができる。プロの制作現場で使われるようなハイスペックマシンが、この価格帯で手に入るというのは驚異的だ。

 WindowsのデスクトップPCを利用しているユーザーがMacに乗り換える際にも、Mac Studioはオススメだ。既に所有しているディスプレイやマウス・キーボードをそのまま利用できるし、価格に対してのパフォーマンスが非常に高いといえる。

 「Mac Studio」は3月18日発売で、すでに予約が可能。ただし、「M1 Ultra」搭載の上位モデルは注文してから6~7週間後の発送となるため、購入を検討している場合は注意が必要だ。

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