ストーカー被害など悪用多発を受け「AirTag」がアップデート 使用時には犯罪に対する警告も 

ストーカー被害など悪用多発を受け「AirTag」がアップデート

“探す”機能の全面的な刷新により悪用を防止 他社の追随にも期待

AirTag

 このようなAirTagの悪用報告を受け、Appleは今年後半に導入予定のアップデートを発表した。まず「正確な場所を見つける」機能では、iPhone 11/12/13のユーザーが不明なAirTagの場所を正確に見つけることができるようになる。

 「音を鳴らしてアラートを表示」では不明なAirTagからだけでなく、ユーザーのデバイスにもアラートを表示し、音を鳴らしたり「正確な場所を見つける」機能が使えるようになる。さらに「不要な追跡アラートのロジック」も改善され、ユーザーへのアラートがより効果的におこなわれるようになる。

 AirTagの音も調整される。不要な追跡アラートを受け取ったiOSユーザーは不明なAirTagの音を鳴らすことができるが、この音が最も大きく聞こえるトーンをより多く使用するために、トーンシーケンスが調整される予定だ。

AirTag

 Apple製品に組み込まれた「探す」ネットワークでは、新しいAirTagの設定時に「同意なしの追跡は世界の多くの地域で犯罪であること、AirTagは被害者によって検出されるように設計されていること、法執行機関の要請があれば情報が特定されること」ことが表示されるようになる。さらに、Appleの公式サポート文章の説明もより詳細でわかりやすいものとなる。

 ワイヤレスヘッドホンの「AirPods」シリーズでは、ユーザーが受け取るアラートが「不明な持ち物」ではなく、AirPodsがユーザーと共に移動していると表示されるようになる。

 このような安全策は、AirTagのプライバシーを向上させるものとして歓迎されるものだ。また今後はAirTagだけでなく、メーカーの垣根を超えた標準的な安全策が紛失防止タグに盛り込まれることを期待したい。

(画像=Apple)

(Source)
https://www.wgrz.com/article/news/crime/apples-airtags-used-to-follow-2-women-in-west-seneca-new-york/71-63eebdd2-ea05-40ef-8de2-44e74296edef
https://www.macrumors.com/2021/12/03/airtag-linked-to-car-thefts/

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