刺激的な快楽、キャリア、恋心……アラサーに必要なのは人生の断捨離? 『30までにとうるさくて』3話

『30までにとうるさくて』3話

 仕事でのキャリア、恋人との幸せな未来、可愛い子どもとの生活。欲しいと思うものがたくさんある私たちは、すべてを追い求めてしまう。そして、ふと立ち止まった時に思うのだ。「あれ? いちばん欲しいものは、何だっけ」と。

 人生とは、捨てる作業をしていくことなのかもしれない。たくさんの欲しいものから、本当に大事なものを見つけるには、いらないものを排除していくことが重要なのだ。ABEMAオリジナルドラマ『30までにとうるさくて』第3話を観て、そんなことを考えさせられた。

【場面写真】第3話ハイライト(全13枚)

 セックスレスに悩むバリキャリ女子・美山遥(さとうほなみ)が捨てたのは、刺激的な快楽。会社の同期・鎌田知也(柳俊太郎)と過ごした最高な一夜は、忘れることができない。それでも、穏やかな幸せをくれる長島奏多(堀井新太)とともに未来を歩んでいくことを決めた。2人でセックスセラピーに行き、与えられた課題をこなしていく。久しぶりに一緒にお風呂に入って、30秒間ハグをして……初々しい気持ちを思い出した遥は、「やっぱり、この人しかいない」と思ったのではないだろうか。

30までにとうるさくて 3話

 しかし、一度犯した過ちが消えることはない。鎌田の彼女が、「彼氏に浮気されてた。同じプロジェクトでずっと一緒に仕事してた人も浮気相手にいて、まじで裏切られました」とSNSに書き込んだことで、遥のささやかな幸せは崩れていく。もしも長島がこの事実を知ったら、どう受け止めるのだろう。婚約者が浮気をしたのは、自分が相手を満たしてあげることができなかったから……と思ってしまうのか。セックスレスが原因で生じた浮気の乗り越え方も描かれていきそうだ。

30までにとうるさくて 3話

 そして、恋愛に興味がない敏腕社長・三浦恭子(山崎紘菜)は、キャリアを捨てる覚悟を決めた。子宮腺筋症を患ったと分かった時、彼女が真っ先に求めたのは、母になる未来だったのだ。医師から、「子どもを考えているなら、できるだけ早いタイミングがいい」と言われた恭子は、選択的シングルマザーになることを決める。ボランティアで提供している人から精子をもらい、妊娠を試みることに。もしも着床が成功すれば、いちばん大事にしてきた仕事を一時休まなければいけなくなってしまう。それでも……という想いが、彼女にあるのだろうか。

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