五輪関連行事でバーチャルシンガーが歌い、バーチャルシンガーは「ひとりの女性」として新たな挑戦へ　最前線プレイヤーたちの選択

　2月4日の配信にてYuNiは、自身がプロデュースを手掛けるソロプロジェクト「cyAnos」の始動を発表した。バーチャルシンガーとしての活動と並行しながら、サウンドプロデューサーにla la larksなどで活躍する江口亮氏を迎え入れ、「ひとりの女性の素を出した、リアルな存在として」作品制作に取り組むとのことだ。発表と同時に開始されたクラウドファンディングは、彼女の背中を後押しするように、その日のうちに目標金額を達成した。

　配信中でYuNiは、デビューするまでの自身の来歴と、デビューしてからの喜びや苦境を赤裸々に語った。その語り口は、ライブ配信がメインストリームとなり、進化と競争が続く現在のバーチャルタレント業界において、アーティスト一本で戦うことの難しさを伝えているようにも聞こえた。それでもなお、苦境で得た絶望をも糧にして音楽と向き合うのも、選択の一つだろう。絶え間ない変化の中で、自分がなにを大切にし、選び取っているのか。最前線のプレイヤーたちの選択は、これからも続くだろう。

※1　https://twitter.com/Lategra_inc/status/1489103963467448323
※2　https://www.bilibili.com/video/BV1wU4y1F7XL
※3　https://twitter.com/hashtag/NIJISANJIExpress?src=hashtag_click