水溜りボンド、“毎日投稿”を再開 YouTuberと“毎日投稿”の歴史
コンビYouTuber・水溜りボンドが今月1日に投稿した動画内で、“毎日投稿”を再開することを発表。“毎日投稿”といえば、活動開始2015年から2020年までの丸6年間、彼らが続けてきた活動の1つであり、代名詞ともいえるものだ。
視聴者待望の“毎日投稿”再開
今回の“毎日投稿”は、メインチャンネルだけでの運用ではない。サブチャンネルやYouTubeショート、カンタ、トミーのそれぞれの個人チャンネルを使い、YouTube上に新しい動画がどこかに毎日載っているという意味を指すようだ。さっそく翌日には、YouTubeショートがメインチャンネルに、そしてサブチャンネルにも先日のパオパオチャンネルとのコラボの裏側が投稿された。
このようにどれか1チャンネルに1本というわけでもなく、チャンネルを跨いで新しい動画が数本投稿されることもあるようだ。概要欄には「2015年からしていた毎日投稿とは形は違いますが、2022年は僕ららしく、2人が連携して新しい形でYouTubeで改めて走り続けることにします」という言葉もあり、原点回帰かつ心機一転の試みでもあるのだろう。
カンタ自身も「水溜りボンドがYouTubeにいない日が寂しい」という名言を動画内で残しており、かつての“毎日投稿”時に、彼らの動画を視聴することが生活の一部となっていた視聴者は多い。
今回の“毎日投稿”再開は、さまざまな騒動や困難を乗り越え、確実に前に進もうとしている二人が、現在最も大切にしている視聴者やファンを楽しませることを考えた上での決断とも言えるだろう。
水溜りボンドにとっての“毎日投稿”とその終了
YouTubeでの動画投稿を始めた2015年1月1日から2020年12月31日までの丸6年間、彼らは1日も休むことなく、メインチャンネルに動画を投稿し続けた。また、撮影の裏側を載せるサブチャンネルも同時に動いており、夏休みなどの長期休暇時も含めると、1日に2本はおろか数本投稿されるということもあったほどだ。
そんな彼らが“毎日投稿終了”を発表したのは、終了約5カ月前である2020年8月だった。
当時の動画内で2人は、その決断を「水溜りボンドという“YouTubeチャンネル”ではなく、水溜りボンドという“コンビ”として長く続けていくために必要な選択」と発言しており、「コンビとしての水溜りボンドが一番大切」だと語っていた。
これが意味する所は、やはりクオリティを保ちながら毎日動画を投稿するということは、プライベートの大半を犠牲にすることでもあり、流れの速いYouTubeというメディアの特性上、どんどん自分達あるいは作品が消費されていく感覚と共に“限界”があったのではないかと感じる。
また当時は同じように“毎日投稿”に限界を感じ、投稿本数を減らすYouTuberが増え、YouTube全体がシフトする流れもあったように思う。ヒカキンやはじめしゃちょーらトップYouTuberたちが、同じYouTuberたちに「休む」よう呼びかけたり、長い間”毎日投稿”を続けてきたスカイピースが“毎日投稿”を水溜りボンドより先に終了するなど、様々な転換点もあった。
そのような流れも含め、2人の間では「面白いことをやるためには変わり続けていかなきゃいけない」と“毎日投稿”終了を決断したようだ。
そこから約1年、トミーの活動休止や復帰とさまざまなことを経験した彼ら。期間中たくさんのYouTuberたちと手を取りコラボしたことにより、2人の中でまたYouTubeへの純粋な楽しさや素晴らしいと思える気持ちが戻ってきたのだろうと、最近の動画からも感じ取れる。
また、これからの“毎日投稿”は、ショート動画やサブチャンネル、個人チャンネルも含めたものであることから、2人にとってはメインチャンネル向けの大型企画や大規模な撮影を毎日行わなくても良くなったことが考えられる。視聴者にとっての“楽しみ”や“動画の面白さ”は、純粋に2人が楽しんでいるという点も大きく、2人のYouTubeへの負担が少なからず減り、動画への“楽しさ”に注力できることは、お互いにとってWinWinであるとも言えるのではないだろうか。
”毎日投稿”再開の動画概要欄には「うまくいかないことはこれからもあると思いますが全て受け入れて必ず僕らがどんな時も一番楽しんで進みます!」とも書いてあり、「今めっちゃYouTubeが楽しい」とも発言した彼ら。この新たな決断が新しい水溜りボンドの今後を作っていく大きなきっかけとなっていくことに大いに期待したい。