第二のClubhouse登場か? 写真共有型SNS「Lapse」が米英国で話題に

SNS「Lapse」が米英国で話題に

 ちなみに、Lapseは英国・ロンドンに拠点を置く同名の企業、Lapse社が開発。同社は2人の兄弟によって設立されたスタートアップであり、すでにヨーロッパ最大のベンチャーキャピタルであるオクトパス・ベンチャーズに加え、GV(旧グーグル・ベンチャーズ)、Facebookのいいねボタンの生みの親など、錚々たるメンバーが出資に参加している。学生時代にフィルムカメラを使って数々の思い出を残してきたことがアプリの立ち上げの動機に繋がったという。

 ほかのSNSの場合でもしばしば取り沙汰されているように、懸念すべきはメンタルヘルスへの影響だ。SNSの利用頻度と精神疾患との間には相関があり、SNSを利用すればするほど、精神疾患に罹りやすくなることが分かっている。コメントや画像を投稿後、悪意ある人によって編集されたものが拡散され、取り返しがつかなくなり、最終的に自殺という最悪の結末に至るケースは少なくない。ネット上での誹謗中傷をめぐっては、近年ではこの日本国内でも社会問題にもなった。

 Lapseでは「くつろぎながら仲良く!」をモットーとしており、例えばFacebook上でいいねボタンを押すだけの関係を超えた、よりソーシャルな関係の構築を目指している。Lapse社の設立者であるダン・シルバータウン氏によると、InstagramやTikTokといった主要SNSは今やクリエイターやインフルエンサーの所有物と化しており、そこにはソーシャル性が薄らいでしまっているという。

 このコロナ禍では修学旅行や運動会、文化祭といった学校行事が中止になるなど、学生生活にも影響が及んだ。友人との触れ合いの機会が少ないなかで、学生時代の新たな思い出作りにも一役買ってくれることだろう。

 Lapseが日本に上陸し、第二の「Clubhouse」となる日も近いかもしれない。

(画像=Lapseより)

(参考)
https://www.eu-startups.com/2021/12/london-based-photo-sharing-app-lapse-captures-e9-7-million-to-build-the-next-generation-of-private-social-networking/
https://beta.lapse.app/

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