『ドラ恋~Kissing the tears away~』「最後にキスしていい?」演技ではないキスで思いが通じ合う

『ドラ恋~Kissing the tears away~』最終話

 遂にやってきた最終話は、意中の相手と2人きりで出演できる『8人の告白』と題された「告白ドラマ」。舞台は以前メンバー全員で訪れた島となる。さらに今回、告白するのは男女関係なく全員という新ルールが発表された。

『ドラ恋~Kissing the tears away~』 最終話

 結果から言ってしまうと、告白が成立し本気のキスをしたのは、たくま(永岡拓真)×かやの(中村加弥乃)、そしてルイ(川合ルイ)×アユリ(吉永アユリ)だった。

 ナナ(織田奈那)からの告白を受けたたくまであったが、「ナナには特別な感情は抱けなかったと」返事をする。「特別な感情を抱いている人が今回のメンバーにはいますか?」という問いかけに頷くたくま。これでナナは全てを悟ったようだ。今シーズンを通し、ナナの出し惜しみない思い切った言動はチャーミングで、終始たくまのことも視聴者のことも翻弄してくれていた。

『ドラ恋~Kissing the tears away~』 最終話

 そんなナナに告白をしたのはのぶなが(大地伸永)だ。自分に全く振り向いてはくれなかったナナに対し、「振られるのは辛いよな」とそっと呟き、その後「付き合って下さい」と頭を下げる。返事は変わらず友達でいたいと言われてしまっても、自ら握手を求めるなど、ずっとずっと変わらず真っ直ぐなのぶながらしい不器用さが滲み出ていた。

 ルイの気持ちがアユリにあることを知りながら、告白に行ったアミリア(夏目アミリア)の潔さも美しかった。「ルイが自分のこと嫌いでも私は大好きです」「ルイが信じてくれたから自分が変われたって胸張って言える」ーー返ってくる返事が自分の望むものではないとわかっていながらも、真っ向から想いを伝えるアミリアの柔らかな強さが光っていた。告白は不成立に終わるも「最後にキスしていい?」とドラマのワンシーンのようなキスを見せたが、それこそアミリアはドラマ第6話の台本のように、自分の恋をはっきりと終わらせるためのキスをしていたのではないだろうか。

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