俳優同士のタブー、激しい恋の駆け引き……“危険な”疑似体験ができる恋愛番組

“危険な”疑似体験ができる恋愛番組

 「危険な恋に憧れる?」と聞かれて、「Yes」と即答する人は少ないと思う。できることなら、安定した恋がしたい……という人がほとんどではないだろうか。しかし、ABEMAの恋愛番組では、“危険な恋”をテーマにした作品が多くの支持を集めている。

 とくに、『恋愛ドラマな恋がしたい』(以下、『ドラ恋』)シリーズの人気は凄い。本番組は、“恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか”をテーマに、若手俳優が毎話キスシーンのあるドラマの撮影をしていくもの。10月31日にスタートした新シリーズ『恋愛ドラマな恋がしたい~Kissing the tears away~』も、早速盛り上がりを見せている。

 3度の共演を経て、結婚に至った菅田将暉&小松菜奈や、大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)をきっかけに結ばれた星野源&新垣結衣など、直近だけでも「共演者→結婚」という王道コースを歩んでいる芸能人は多い。しかし、どこか踏み込んではいけないタブーな領域でもある。視聴者と演じ手の間には、キスシーンがあっても恋人役を演じていても、“役だからね”という暗黙の了解が存在するのだ。

 そういった意味では、『ドラ恋』はタブーに踏み込んだ作品と言える。キスシーンの裏側や、演じている俳優陣の心境。“番組内で制作する恋愛ドラマで、主演を演じられるのは選ばれた男女1組だけ”という設定も、出演者の役者魂をくすぐっていく。メンバーが役に全力投球するほど、観ているこちらには“本気のキス”に見えてくるのだ。

 普通の恋愛ドラマなら、役者陣の心情は曖昧なまま終わってしまう。しかし『ドラ恋』では、役者としてではなく、1人の人間として気持ちが入ってしまったのか? という答え合わせができる。普段は知ることがない役者陣の心情を、リアルタイムで知れてしまう背徳感。知りたいような、知りたくないような……という絶妙なラインが、視聴者の好奇心を掻き立てる。『ドラ恋』ヒットの要因は、この考え抜かれたバランスにあるのだと思う。



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