『Shadowverse』のアナログTCG化は成功するか? 2つの観点から可能性を探る

『シャドバ』アナログTCG化は成功するか?

拡大するTCG市場。『Shadowverse EVOLVE』が隆盛の起爆剤に

【新作カードゲーム】Shadowverse EVOLVE ティザーPV

 日本玩具協会が発表した「玩具市場規模調査」によると、2020年度の国内の玩具市場規模は、前年度比100.1%とほぼ横ばいでの成長だった。しかし、同市場のひとつの商品分野である「カードゲーム・トレーディングカード」に限れば、同107.9%と小さくない伸びを記録している。同分野より伸び率が大きかったのは、「ジクソーパズル(158.7%)」「ハイテク系トレンドトイ(124.9%)」「ゲーム(117.3%)」「雑貨(110.4%)」の4つ。これらはすべて、巣ごもり消費を受けての需要拡大であるとの分析だ。反面、「カードゲーム・トレーディングカード」は上記4つとは異なり、対面で遊ぶことを前提に購入される商品分野である。つまり、今後コロナ禍が収束へと進めば、同分野にはさらなる成長が見込めるはずだ。(参考:https://www.toys.or.jp/toukei_siryou_data.html

 この流れは何も国内だけに限ったことではない。アメリカの大手ECプラットフォーム運営企業・eBayが発表したデータによると、2020年の同国のトレーディングカードカテゴリーの成長率は前年比142%だった。TCGのジャンルを牽引してきた2つの国で、目立った市場拡大が進行している実態がある。

 こうしたトレンドからは、『Shadowverse』リアルカードゲーム化の成功の道筋が見えてくる。ローンチから5年半。同タイトルはデジタルで培ったノウハウをアナログの舞台で生かせるか。隆盛の気配著しいTCGジャンルにおいて、『Shadowverse EVOLVE』は思わぬ台風の目となっていくかもしれない。

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