『未来日記』5話ーー「そういう目で見たことがない」 懸命な告白を冷たく突き放した哀しい理由

『未来日記』5話

 「今はもう、真愛に対しては好きっていう気持ちでいるよ」と告白する拓斗。これは、もはや日記の指示というより本心と言っていいだろう。だが真愛から帰ってきたのは「ほんとに楽しかったけど、“友達”みたいな。そういう目では見てなかった」という残酷な言葉だった。

未来日記 5話

 お互いへの信頼と恋心を積み重ねてきた姿を見ているだけに、偽りの気持ちを伝えなければならない真愛の苦しさ、そしてそれを受け止める拓斗の痛みは視聴者の心にも深く突き刺さる。拓斗の言葉に本心で応えることもできず、顔を見ることさえ辛そうにしながら懸命に未来日記の指示に従う真愛の複雑な表情を、果たして拓斗は読み取ることができただろうか。

 SEKAI NO OWARIの「Diary」が優しく流れ、「恋をしてた それなのに好きだと 言えなかった 夜があった」という歌声は、まるで2人の関係を物語っているかのようだった。「もしも自分にまだ真愛といる時間が残されているのなら、一緒にいようと思っている。真愛といる時間は後悔したくないから。日記に関係なく、そこに嘘はつかない」と語る拓斗だったが、未来日記は2人にどんな未来を見せるのだろう。

未来日記 5話

 翌朝、真愛の手作りの卵焼きを食べるはずだった拓斗はテントから去っていた。2人の思い出のブレスレットと、真愛の選んだシャツが空になったテントの中に雑然と置かれている。果たしてこの恋は終わってしまったのだろうか。そしてこの後の未来日記には何が記されているのか。大きく不安の残るラストとなってしまったが、真っ直ぐな2人の真っ直ぐな気持ちが結ばれる日を待ちながら、最後までこの恋を応援したい。

(画像=Netflixシリーズ「未来日記」全世界独占配信中)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる