乃木坂46“女子三人旅企画”から見るグループの結束力 期を超えた交流が強みに?

 乃木坂46のオフィシャルYouTubeチャンネル「乃木坂配信中」にて、メンバーが全国各地の「名前に坂がつく駅」を訪れる女子三人旅企画が展開され、話題を呼んでいる。

女子三人旅 全国ポスター貼り 坂駅 愛知編

 12月12日に公開された「女子三人旅 全国ポスター貼り 坂駅 愛知編」と題した動画では、1期生の生田絵梨花、3期生で先日、グループ初の副キャプテンに就任した梅澤美波、そして4期生の遠藤さくらが、遠藤の出身地である愛知県を訪れた。名古屋市にある尼ヶ坂駅などで、12月15日に発売されたベストアルバム「Time flies」のポスターを貼った後、旅館に着くと浴衣に着替えて食事を楽しむ3人。カメラが入っているとはいえ、生田、梅澤、遠藤のオフの姿を楽しめるというのはファンにとってたまらないものがあるだろう。

女子三人旅 全国ポスター貼り 坂駅 広島編

 キャプテンを務める秋元真夏、2期生の北野日奈子、3期生の山下美月は広島県の坂がつく駅を巡った。旅館のシーンでは布団に寝転がりはしゃぐ3人の姿も。そして1期生の齋藤飛鳥、3期生の与田祐希、4期生の賀喜遥香は佐賀県、そして与田の出身地でもある福岡県を訪れた。途中すき焼きなどに、舌鼓を打ちながら、無事“名前に坂がつく駅にポスターを貼る”役割を終えた。

 どの映像を見てもコメント欄には「神企画すぎる」「終始幸せな時間」など、歓喜の声が続々と寄せられている。しかしながらこうした女子旅企画は「ファンを喜ばせる」という役割だけには留まらないように思う。2021年の乃木坂46は卒業ラッシュだった。1期生の松村沙友理、高山一実、2期生の堀未央奈、伊藤純奈、渡辺みり愛、寺田蘭世、3期生の大園桃子、そして生田絵梨花は大晦日までの活動をもってグループを卒業する。さらに2期生の新内眞衣は2022年1月に、1期生の星野みなみは2月に卒業を予定している。そうした意味でもこの女子旅企画は今一度、メンバーの結束力を高めることにもつながっているのではないだろうか。

 特に、今回参加した遠藤と賀喜にとっては先輩メンバーと長い時間を共にする良い機会だっただろう。2人はそれぞれ乃木坂46のセンター経験があり、“未来の乃木坂46を引っ張っていく”と期待されるメンバーだ。そんな2人がこのような旅時間を先輩と共にすることで、少なからず意識が変化する部分もあるのではないだろうか。

 乃木坂46を見ているとグループに流れる雰囲気の良さは伝わってくる。これは紛れもなく土台を作った1期生から生まれたものだとは思うが、後輩たちもそんな先輩に憧れて、乃木坂46のオーディションを受けた。世代交代の進む乃木坂46だが、順調にその空気感も継承されているように感じる。

 もうすぐ5期生も加入する予定だ。ベテランの卒業が相次ぎ、グループは過渡期を迎えているが、メンバー全員で手を取り合い、乃木坂46は順調に世代交代を続けていくのではないだろうか。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる