「実家感」を体現してきたパオパオチャンネル リスナーとともに温かな春へ

 だからこそ、このパオパオチャンネルが終了してしまうことに、多くのファンから悲しみの声が上がっている。実は2019年6月にも一度それぞれの活動に専念するべく、無期限の活動休止を発表していたパオパオチャンネル。しかし、その間にも復活を待ち望む声は止むことがなく、むしろチャンネル登録者数も増えるという現象が起こっていた。

活動休止から1年8ヶ月が経ちました

 そんなファンの応援にこたえるべく、今年1月に復活を果たした2人。春夏秋冬と四季が移り変わる3カ月ごとに3日間の連続投稿をする形式を採用するなど、試行錯誤をしていたのだが、今回残念ながら「終了」という決断となってしまった。

 「2人が決めたことならば」と前向きに応援しようというファンも多数いる一方で、困惑している人たちも少なくない。一度は「この形でなら個人活動とのバランスがとれるとして復活したにも関わらずなぜ?」と納得することが難しく感じられたり、話題になっていた@小豆の彼氏問題がどうしても頭をよぎってしまうというファンもいるようだ。

 もしかしたら、そうしたファンの複雑な気持ちを、時間と共に整理できるようにと、「終了」までの期間を2022年4月末までとしたのかもしれない。2人は3カ月ごとの動画投稿のみならず、月1回の生配信も行っていくことを発表した。「今すぐには受け止められない」というファンの声にも、ゆっくりと耳を傾けていきたいという姿勢を感じた。

 視聴者にとって「実家のような安心感」をモットーとしてきたパオパオチャンネル。しかし、いつの間にか2人にとって実家のような場所になっていたと、復活明けの動画でも話していた。きっと全員が安心して新たな決断を応援することができれば、それが最も望ましい形なのかもしれない。しかし、ときには心配する家族に結果で見せようと強引に実家を飛び出すこともあるのが人生だ。

 これから時間をかけて、ぶんけいと@小豆、そしてパオパオチャンネルを愛してきたリスナーたちにとって温かな春が迎えられることを願ってやまない。そして、気持ちよく送り出せるような、とびきりな笑顔の「踊ってみた」動画を私たちに見せてほしい。

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