ベンツ、アルファロメオ、チンクェチェント……50周年迎えた『ルパン三世』の名車を振り返る

ルパンが愛した車は?

「フィアット 500(チンクェチェント)」

「フィアット 500 チンクェチェント」(pixabayより)

 映画『ルパン三世カリオストロの城』に登場以降、ルパンの愛車として定着したのが「フィアット 500」である。

 豪華な「メルセデスベンツ SSK」や「アルファロメオ 6C 1750 グランスポルト」と比較すると小さい車だが、小回りが利くことから予測不能な動きを見せる。『カリオストロ城』のオープニングでは「フィアット 500」に乗りさまざまな場所に向かうルパンと次元大介が描かれ、見る者に強いインパクトを与えた。また、ルパンはもちろん、次元がハンドルを握ることもあった。

 ルパンが乗っていた「フィアット 500」は1957年から77年まで発売された二代目で、通称「チンクェチェント」。丸みを帯びたかわいいデザインである。映画を見てその機動性や美しさに惚れ、購入した人もいるとかいないとか。

「ダットサン(日産) 410型 ブルーバード」

「ダットサン(日産) 410型 ブルーバード」(TOMYTECより)

 ルパンを終生のライバルとし、逮捕に全力を注ぐ銭形警部が愛した車が「410型 ブルーバード」。通称「銭ブル」とも呼ばれる。

 セカンドシリーズではジープに乗っていた銭形だが、『カリオストロ城』の城で、ルパンを追いかける際に「410型 ブルーバード」のパトカーを使用。その後の映画でも「410型 ブルーバード」のパトカー乗ることが多かったことから愛車として定着した。

 『カリオストロの城』では、インターポール所属でありながらカリオストロ公国に「埼玉県警」と書かれたパトカーで走り回り、ファンを驚かせた。『風魔一族の陰謀』でも岐阜県警と表記が代わっていたが、やはり「銭ブル」に乗っていた。日本の警察官としての意地とプライドが詰まった車といえよう。

 「410型 ブルーバード」は1963年から67まで発売された車で、大衆車として一定の人気を得た。

 50周年を過ぎてもなお衰えない人気を持つ『ルパン三世』。今後も老若男女が楽しめるストーリーと、美しくかっこいい車たちが、見るものを楽しませてくれるはずだ。

(source)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%AB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%86#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Alfa_Romeo_Gran_Sport_Quattroruote_-_Concorso_Italiano_2003_-_fvl.jpg
https://minicar.tomytec.co.jp/product/detail.html?id=1277
https://pixabay.com/ja/

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