朝倉未来の新チャンネル動画が急上昇に2つランクイン “収益なし”の新たな挑戦の理由とは?

 格闘家YouTuber・朝倉未来の新しいYouTubeチャンネル「ガチの朝倉未来」発の動画が、急上昇ランキングに2つ同時にランクインして話題を呼んでいる。

 「ガチの朝倉未来」は、登録者数195万人のメインチャンネル「朝倉未来 Mikuru Asakura」、41万人のサブチャンネル「ふわっとmikuruチャンネル」、最近あまり更新されていない登録者数9万人の歌唱専門チャンネル「MikuruSong」に次ぐ第4のチャンネル(※チャンネル登録者数は10月19日時点)。朝倉の動画で演者としても活躍する裏方スタッフ2名が、登録者数200万人を目前に控えたメインチャンネルのさらなる飛躍に向け、実験的に個人チャンネルを立ち上げるのに呼応して、10月14日より始動した。

我慢の限界

 1本目に投稿した「我慢の限界」と題した動画では、「メンバーの挑戦する姿に感銘を受けまして、メンバーのモチベーションに繋がるためにも俺もちょっと個人チャンネルを開設しました」と立ち上げの意図を説き、「メインチャンネル、サブチャンネルとの差別化をするために短い動画を上げていく。TikTok、Twitterみたいな感覚」とコンセプトを伝えた。

 以降、同チャンネルは頻繁に更新。10月19日夕時点で10本の動画が投稿され、チャンネル登録者数は5日間で6.8万人に達している。また、10月17日に公開された動画「ガチの重大発表」と翌18日に公開された動画「祝」が、10月19日付の急上昇ランキングに揃ってランクインするなど、再生数も好調だ。なお、10月17日に公開された「ガチの重大発表」と題した動画で、チャンネルの収益はすべて医療従事者などに寄付されることも明かされた。

 YouTubeでは今年5月に、再生時間60秒以内の「YouTube ショート」を投稿するクリエイターの中からエンゲージメントの高いコンテンツを制作した者に報酬を支払う目的で、1億ドル(約109億円)のファンド「YouTube Shorts Fund」が創設されて以来、「YouTube ショート」が盛り上がりを見せている。また、ネット掲示板「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」の開設者“ひろゆき”こと西村博之氏に代表される、生配信や長尺の動画における一部のコメントを抜き取った「切り抜き動画」も活況だ。

 現在YouTubeでは、編集技術の発展・向上に伴い動画のリッチコンテンツ化が進んでおり、数十分、1時間を超えるじっくり見せるタイプの動画も珍しくない。その一方で、「YouTube ショート」や切り抜き動画といった気軽に見られる短尺動画も人気を博しており、今回発足した「ガチの朝倉未来」に投稿されている動画も数十秒でまとまったものがほとんどであることから、こうした時流を少なからず意識したものと思われる。

 朝倉は先述した初回の動画で「思ったこととかを発言するんで結構炎上するかもしれない」とも述べている。作り込んだ動画をアップする「朝倉未来 Mikuru Asakura」、最近の出来事を語ったり、オフ感のあるワンシーンを見せたりする「ふわっとmikuruチャンネル」とどのような差別化をした動画を投稿するのか。今後の「ガチの朝倉未来」に注目したい。

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