『虹とオオカミには騙されない』8話ーーのあがかいとを“拒絶”? 「かいとのことを考えて気持ちを犠牲に」

『虹とオオカミには騙されない』8話レビュー

 のあ(加藤乃愛)がしょうた(西岡星汰)を誘った太陽LINEに、かいと(堀海登)も合流し、3人でのなんとも微妙な距離感を保ってのデート風景が描かれる。

 のあは「好きな人といる時の自分を好きじゃないのは良くないなと思って。緊張しちゃって話せない(素が出せない)恋愛が自分にいいのか、話しやすくてずっと素でいられるような恋愛がいいのか」と悩み、自分のなかで友達からの延長で恋愛に発展する可能性が高いしょうたを誘って気持ちをはっきりさせようとしたようだ。

 しょうたはここでもTaki一筋を貫き、「Takiちゃんから気持ちが変わることはない。のあの恋愛を応援してる」と答えた。

 ただ、この出来事が涙の連鎖を引き起こしていく。まず1人目はTakiだ。太陽LINEデートから帰ってきても心変わりもせず自分への真っ直ぐな想いを伝えてくれるしょうたのことを思ってTakiも自分の気持ちをはっきり伝えた。

 「しょうたのことは大事だけど、しゅうぞう(大平修蔵)の方を考えちゃう。本当に私のこと嫌いになっていいよ。嫌いになって欲しい」

 それに対するしょうたの答えがあまりに素敵だった。「(そんなことで)嫌いにならないし、でもTakiちゃんのなかで区切りがついたなら応援したいし、前に進んだ方が良い。もう俺に対する優しさはなくて良いよ」こんなことをサラッと言える高校生がいるのかと驚かされる。

 Takiが去った後、一人声を殺して涙する姿にも、またその後肩を貸してくれたこうへい(山下航平)に「しゅうぞうのこと好きなのは知ってたけど、気づかない振りしていた」と苦し紛れに答える姿もあまりに健気で涙を誘われる。

 ただ、さらに切ないのがTakiのなかにもしょうたへの気持ちがまだ残っていることだ。「まだしょうたのこと好き。でもそれを言っちゃうとしょうたが頑張っちゃう。自分が好きな人に『もう好きじゃない』と言うのが一番辛い」と涙ながらにモモカ(momoca)に打ち明けていた。

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