まあたそが明かす、好きを貫くブレない姿勢 「なりたい自分っていうキャラになれたら勝ち」

まあたそが明かす、好きを貫くブレない姿勢

 人気YouTubeクリエイターのまあたそが、自身初のスタイルブック『ストリート沼 MAATASO’S STREET FASHION STYLE BOOK』(宝島社)を9月10日に発売した。 

 まあたそは「岡山が生んだ奇跡の不細工」のキャッチコピーで、2017年から活動開始。“詐欺メイク“と言われるほど劇的な変身を遂げるメイクテクニックで話題となり、メインチャンネルの登録者数は196万人超。サブチャンネルも118万人超(いずれも2021年9月現在)と、10~20代の女性を中心に熱い支持を得ている。

 YouTube動画ではバラエティ的な活躍で脚光を浴びているまあたそだが、無類のストリートファッション好きであることから、2021年6月にはアパレルブランド『BEFTEY(ビフティー)』を立ち上げたばかり。さらにプライベートでは一児の母という顔も持ち、そのライフスタイルにも注目が集まっている。

 そんな「好きなことで生きていく」を地で行くまあたそが、このスタイルブックに込めた思いとは。そして次々と夢を叶えてきた先に見る、今の目標について聞いた。

ファンのみんなが肯定してくれたから、ここまで来ることができた

――早速スタイルブックを拝見しまして、ボリュームがあってこだわりが詰まっているのが伝わってきました。どのような経緯で制作することになったのでしょうか?

まあたそ:もともと「スタイルブック出したいな」ぐらいに思ってたんですよ。ただ、うちっていつも動画も寝間着とかで撮ってるし、「誰に需要がある?」とも思っていて(笑)。本当にふわっとした夢みたいな感じだったんですけど、今回自分のブランドを作っていくうちに、やっぱりいろんな人にうちの服を見てもらいたいっていう気持ちが出てきたんですよね。また、ありがたいことに「いわゆるスタイルブックっていう型にはまらなくていいよ」と言っていただけたのもあって、じゃあコスプレ企画とかちょっと変な企画も混ぜて、うちらしく「ファッションの教科書みたいな本を作ろう」ってことになったんです。

――まあたそさんといえばメイクみたいなイメージもあったんですが、スタイルブックを見るとファッションへの愛をひしひしと感じました。

まあたそ:うち、別にメイク好きじゃなくて(笑)。ぶっちゃけ化粧品とかのトレンドも、新作アイテムがいつ出るかとかも全然知らんし、興味ない。けど、服だけは自分の好きなブランドをずっとチェックしてるんですよね。新作が出るってなったらカレンダーに入れて待つくらい。でも結局服を着るだけじゃかわいくなくて。結局、化粧を含めてかわいいになるから、化粧してるって感じです。

――そうだったんですね。本の中でも憧れの益若つばささんとの対談も収録されていましたが、いかがでしたか?

まあたそ:もっと話したかったー! もう後日家に押しかけてやろうかと思いました(笑)。インタビュー形式で同じ質問につーちゃんとうちが答えていく形だったんですけど、つーちゃんに先に答えられると、もうごもっとも過ぎて、うちの言うことなんてしょうもない感じになっちゃうから、途中から「うちが先に言います!」「しゃべらないでください!」って押しのけてました。

――憧れの人に話させないとは斬新な展開ですね(笑)。

まあたそ:アハハハ。でも、結局うちの中にある“おしゃれ”に関することは、全部つーちゃんから吸収しているんですよね。もとを辿れば同じ答えみたいなことをずっと2人で話してて。対談させてもらって、改めて「あー、うちってつーちゃんでできてるんだ」ってなりました。

――最も益若さんに影響を受けていると感じるのは、どんなところでしょうか?

まあたそ:昔つーちゃんが『情熱大陸』(TBS系)で東京ガールズコレクションに出演したシーンがオンエアされたんですけど、みんながすごいブランドの服を着ている中で、つーちゃんは古着屋さんで買った1000円のオーバーオールに、1000円で買った『しまむら』の靴を履いて出てたんです。「自分らしさを出すためにあえてその服で出る」って言って。それもちゃんとつーちゃんのキャラにフィットした服で、観客もみんな「ギャー!」ってなってて。その姿を見たときに「あ、とらわれないって素敵だな」って思った、小6の夏(笑)。

――それはカッコいいですね。

まあたそ:そうなんです。めっちゃカッコよかった! もちろん録画しておいたので、話していたことも全部暗記してたくらい何回も見返しました。

――小6の夏でその衝撃を受けたということは、最初にファッションに目覚めたのはいつぐらいからだったんですか?

まあたそ:幼稚園生くらいの時から、もう自分のこだわりみたいなものがあって。ママに「服買いに行くよ」って連れて行かれたときにも「絶対これとこれ!」って自分で選んでいましたね。うちのママが浜崎あゆみさんがめっちゃ好きだったので、あゆの影響を受けてヒョウ柄の服とかを着てたんですけど、「ヒョウ柄に合う色は赤色だ!」とか言って自分で組み合わせていたのを覚えています。でも、岡山じゃないですか。今はネットとかあるけど、服買うってなったら『しまむら』と『SHOT』くらいしかなくて。あ、『SHOT』って知ってます? 地方しかないのかな? あと『イトウゴフク』。その3カ所しかうちは知らなくて、服の世界を。そんなときママがギャル雑誌を与えてくれて。かわいいブランドの服をたくさん知って、大阪とかにも連れて行ってもらうようになりました。もう岡山には肩の出てる服とか売っとらんかったから!

――肩の出てる服(笑)。最近は岡山でも選択肢が広がっていますか?

まあたそ:ふふふ。岡山にも『イオン』ができたので、みんな潤ってますよ(笑)! あとはやっぱりネットがありますからね。でも、そこから考えると、今こうやってブランドを立ち上げさせてもらったり、スタイルブックまで出すことができたのは、本当にファンの子たちのおかげだなって。そればっかり思っていて。もともとは誰もうちのファッションなんか見てくれてなくて、でも服好きだからインスタに載せてて。そしたら「すごくかわいい!」とか「真似したい!」みたいに言ってくれる子がたくさん増えたから、自分に自信を持ってここまで来ることができたんですよね。本当にうちを肯定してくれた人たちみんなに感謝だなって思います。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる