「AirPods」誕生から5年。大ヒット製品の進化を辿る

AirPods、誕生から5年の進化

 2016年9月にAppleより発表され、またたく間に大ヒット商品となった米Appleのワイヤレスイヤホン「AirPods」。登場から5年が経過した現在、AirPodsはこれまでどのような進化をたどり、そして今後はどのような未来が待っているのだろうか。

ブームの先駆けとなった初代モデル

 AirPodsの登場前から、ワイヤレスイヤホンという製品は市場に存在していた。しかしスマートフォンへの接続方法の手間や動作時間の短さ、持ち運びに適さない大きさ(ケースを含めて)などの要因により、あまり利用者の多くないガジェットだった。

 そんな流れを変えたのが、2016年12月に発売された初代AirPodsだ。本体ケースを開けてiPhoneをタップするだけですぐに使える手軽さ、耳から外すと再生が止まり、つけ直すと再開される便利さ、なにより小型かつアイコニックなデザインにより、発売からしばらくは入手が困難なほどの人気だった。

 2019年にはAirPodsの第2世代モデルが登場。新開発の「H1」チップによる50%長い通話時間、「Hey Siri」と呼びかけることでハンズフリーで音声アシスタントが利用できるなど、利便性が高められた。充電マットに置くだけでチャージできるワイヤレス充電ケースも、このモデルから提供されるようになった。

本格オーディオへの仲間入り

 便利なのは確かなものの、どこか変わったファッションアイテム的な見方もされていたAirPods。そんな風潮を大きく変えたのが、2019年に登場した上位モデル「AirPods Pro」だ。「うどん」と呼ばれることもある本体下部の軸が短い洗練されたデザインと、強力なアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能に対応したことで、他社の本格的なワイヤレスイヤホンに十分対抗できる製品として登場した。

 AirPods Proでは耳穴の密閉度の高い、カナル型デザインを採用。先端のイヤチップは3サイズが用意され、ユーザーの耳の形にあわせて音質が調整される「アダプティブイコライゼーション機能」や、安全のために周囲の音をあえて取り込む「外部音取り込みモード」など、先進的な機能がいくつも搭載されていた。

 2020年に投入されたワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」は、高級オーディオ製品としての性格をより強めたモデルだ。ステンレススチール製の質感の高い本体には、40mm口径のダイナミックドライバを搭載。頭の動きにあわせて音源の位置を仮想的に変化させるサラウンド機能「空間オーディオ」にも対応。個人的に利用しての印象だが、音質的には音楽を豊かに演出するというよりも、高いレベルでモニター的にフラットな鳴り方をする印象だ。



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