AirPodsの座を奪えるか? 1万円台の「高コスパノイキャンイヤホン」たち

1万円台の「高コスパノイキャンイヤホン」

 ロンドンをベースとするNothingが先日発表したワイヤレスイヤホン「ear(1)」は、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載しながらも廉価な価格設定で話題となった。さらに市場でも、安価なANC対応ワイヤレスイヤホンが徐々にその数を増やしている。

新興メーカーの意欲作

 中国OnePlusの共同創業者ことCarl Pei(カール・ペイ)氏が立ち上げた、Nothing。同ブランドの初の製品となったear(1)は、スウェーデン電子楽器メーカーことTeenage Engineeringが、デザインとチューニングを担当している。スケルトンを多用したアイコニックなデザインが特徴だ。

 ear(1)のANC機能は、強度を調節することが可能。また、マイクで取り込んだ音を再生して周囲の様子に気づきやすくする「外音取り込みモード」にも対応している。さらにClear Voice技術により、通話時のノイズを低減してくれる。

 ear(1)の価格は1万2650円(以下税別)で、8月17日から販売が開始される。多くのANC対応ワイヤレスイヤホンが2万円〜3万円していることを考えれば、そのコストパフォーマンスの高さには驚かされるばかりだ。

開放型でもANC

 ANC対応ワイヤレスイヤホンでは、カナル型と呼ばれる耳の内部に挿入するイヤチップが通常利用されている。しかし、その密閉感が苦手だというユーザーも存在する。そんなときには、中国Huaweiの開放型ANC対応ワイヤレスイヤホン「FreeBuds 4」が有力な候補となる。

 FreeBuds 4は耳の穴を塞がない開放型のイヤホンを採用しており、耳への負荷を下げることに成功している。さらに、周囲の音が聞き取りやすくなるというメリットも存在する。また、48kHzのHDサウンドの録音機能や、2台の機器に同時接続するマルチポイント、ゲーム向けの低遅延モードも搭載されている。

 FreeBuds 4の市場想定価格は1万8480円。ほとんどのANC対応ワイヤレスイヤホンがカナル型を採用する中、あえて開放型を選んだ同ワイヤレスイヤホンはきわめてユニークな存在だ。

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