はじめしゃちょーが「フリー素材」企画を行なった理由とは? 視聴者と作ってきた“歴史”に迫る

 今月11日、はじめしゃちょーが「なんとかしてください。」と題した動画を投稿。何事かと開いてみたところ、白シャツ姿に正座といったかしこまったスタイルのしゃちょーが、「皆様にお願いしたいことがございます」と告知を繰り広げた。

なんとかしてください。

  YouTubeチャンネルトップぺージにおける“チャンネルアート”、いわゆるヘッダー画像がもう3年も前から更新されていないことから、今回Twitter上で視聴者に募集をかけた。事前にプロのカメラマンによって撮影された、はじめしゃちょーの横たわった姿をフリー素材として配布。Twitterハッシュタグは、「#はじめしゃちょー倒れる」だ。

 告知当日には、トレンド入りも果たし、素材を元に大喜利状態となった。現在も続々と力作が寄せられ、盛り上がりを見せている。HIKAKIN邸に絵画のように魚拓として飾られたり、回転寿司のオススメネタとして回る姿まで、そのギャグセンスと加工技術はなかなか侮れない。見事チャンネルに飾られるのは誰なのかといった緊張感や、選ばれなくてもこのように“お祭り”として、視聴者も演者も一丸となって楽しめる企画は貴重だ。

定番となった“視聴者参加型”企画

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 はじめしゃちょーのチャンネルでは、このように“視聴者参加型”の募集企画が定番となっている。過去にも、動画に使用するエンディング映像やアイキャッチ、Twitterアイコンまでも募集してきた。そして今回と同じく、素材を加工編集する“魔改造”という募集が定番となっており、はじめしゃちょーの視聴者は画像合成はもちろん動画編集技術までも持ち合わせていることが、過去動画で明らかになっている。ギャグのセンスもさることながら、技術力も高いことが特徴だ。

 この“視聴者参加型”企画は、5年前の2016年にエンディング動画を募集した所から開始しており、当時2000件の応募が寄せられた。送られてきた動画は「自分の為に作ってもらったので、僕自身が全ての動画を見る事に意味がある」との言葉通り、はじめしゃちょー1人で責任を持って、全ての動画に目を通した上で選定された。

一緒に働く人を募集します。

 そして、その募集の最たるは、2年前の2019年に投稿された「一緒に働く人を募集します。」といった動画で、ついには一緒に動画に出演するメンバーを大々的に募集。そのオーディションで勝ち抜いたのが、現在の「フラベジ」(当時は「はじめしゃちょーの畑」)チャンネルの凸(当時はテツヤ)である。

 このように、はじめしゃちょーのチャンネルは視聴者と共に作ってきたといっても過言ではなく、いわば視聴者ははじめしゃちょーの「右腕」のような心強い存在なのだ。

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