えなこもコスプレするVTuber・宝鐘マリン 360度の「面白い」を追求するエンタメ性に迫る
とはいえ、最も印象的なのは、様々なホロメンを繋ぐハブの役割を果たしていることだろう。ホロライブには1期生の白上フブキを筆頭に、各メンバーの魅力を引き出して伝えてくれるコミュ力の高いメンバーがいる。彼女も間違いなくそのひとりで、同期の兎田ぺこら、潤羽るしあ、白銀ノエル、不知火フレアはもちろんのこと、毎週ラジオで共演する白上フブキ、「可愛い」「産みたい」と発言して娘のように接する湊あくあ、「マリころ対決」などでお馴染みの戌神ころね、AKUKIN建設重役コンビの大神ミオ、後輩で距離感の近い天音かなたや雪花ラミィなど、コラボ相性のいいメンバーは挙げればキリがない。
また、クリエイター人脈との繋がりも深く、犬山たまきやしぐれういといった漫画家/イラストレーターを本業にするVTuberやrurudoを筆頭にしたVTuberの“ママ”として知られるイラストレーターとのお絵描き配信、ビートまりおや『サクラ大戦』の楽曲などを手掛けたレジェンド・田中公平らとの交流などでクリエイターの凄さも伝えてくれる。好きな作品やクリエイターの魅力を語る熱心な姿に好感を覚える人も多いはずだ。
8月11日に行なわれたデビュー2周年記念配信では、自身の引き出しの多彩さやユーモアを生かしたバラエティ企画『マリン船長の番組』を配信。ライブ配信ではなく編集を加えた動画を公開する形式で、昼ドラオマージュのドラマ企画やVRゲーム企画、体力テストなどを1時間の尺に詰め込んでいた。ちなみに、さくらみこ、湊あくあ、紫咲シオン、猫又おかゆが出演したドラマ部分は、昨年の3D配信「【Wii Party】3Dで遊びつくす!」の冒頭で披露した寸劇をバージョンアップしたもの。ホロライブの記念3D配信は音楽ライブになることが非常に多いため、動画形式でのバラエティ番組はとても新鮮だった。
また、配信終了後には、Yunomiが作詞作曲を手掛けた最新オリジナル曲「Unison」を公開。特定のジャンルでは形容できない実験的なサウンドに加えて、アニメーターが6人参加し、のりプロの鬼灯わらべが映像編集を担当したアニメーションMVも話題となった。
日々様々なライブ配信が行なわれているホロライブにはメンバーごとに多種多様なスタイルがあり、代えのきかない個性や魅力がある。中でも賑やかで楽しげな雰囲気や、メンバーたちとのワイワイとした日常を体験したいなら、ぜひ彼女の配信を訪れてみてほしい。