「ホロライブらしさ」を体現する湊あくあ VTuber界屈指のアイドルが持つ魅力に迫る

VTuber界屈指のアイドル・湊あくあの魅力

 YouTubeの累計チャンネル登録者数が4,000万人を超える人気VTuber事務所「ホロライブプロダクション」。その女性アイドルグループ「ホロライブ」のメンバーの魅力を紹介するコラムも今回で2回目。8月はメンバーの記念日が多数控えており、連日記念配信が続いている。中でも8月8日にデビュー3周年を迎えるのが、2018年夏から順次デビューした2期生の一員として初期からグループを引っ張ってきたメンバーのひとり、湊あくあだ。

 彼女は自分を「陰キャ」「コミュ障」と表現していて、「陰キャであることに誇りを持っている」と語っている。けれども、ひとたびステージに立つとVTuber界屈指の華やかなアイドル性を発揮し、ゲーム配信では持ち前のプレイスキルでリスナーを魅了してくれる。アイドルとしての魅力と、ゲーマーとしての魅力とがどちらも高いレベルにあり、「アイドルでありつつ配信者でもある」というホロライブの魅力を分かりやすく伝えてくれるメンバーだ。

 アイドル活動では、大型ライブのグループ曲のいくつかでセンターを務めているほか、2020年8月には有料のソロライブ「湊あくあ アニバーサリーライブ 2020 『あくあ色すーぱー☆どり~む♪』」を開催。このライブでは歌詞を立体的に表示したり、空中に文字を書いたりするなど楽曲ごとにバーチャルならではの演出を追求。海中の城をイメージしたステージやプリンセス衣装、オリジナル曲「#あくあ色ぱれっと」もお披露目して話題となった。

 2021年5月には、その美味しいところを再演+新曲を加えたYouTubeでの無料配信ライブ「あくあ色すーぱーみらくる☆どり〜む♪」も開催。リアルタイムの視聴者数が10万人を超えるなど、VTuberの音楽ソロライブとして異例の視聴者を集めたことも記憶に新しい。

【3DLIVE】あくあ色すーぱーみらくる☆どり〜む♪【#湊あくあ3Dライブ 】

 また、大空スバル&兎田ぺこらとの「スパイスラブ」での日清カレーメシとのタイアップや、桃鈴ねね&大空スバルとの「NEGI☆U」でのTVアニメ『ジャヒー様はくじけない!』のEDテーマ歌唱、残念ながら中止(再演も含めて検討中)になってしまった横須賀市主催のイベント「よこすか海のアニメカーニバル」関連のライブなど、外部案件でも「アイドルとしてのホロライブ」の魅力を広く伝えるメンバーでもある。3周年に際しては8月9日にYouTubeで無料3Dライブを予定。前回の無料ライブとはまた趣が違うものになるそうだ。

 一方ゲーム配信では、ホロライブメンバーが多数参加するマリオカート大会の優勝候補の常連で、第1回大会の優勝、第2回大会の2位と、運ゲー要素もあるタイトルながら安定した成績を収めている。また、配信でランクマッチに挑戦することも多く、やり込んだ作品の多くで上位ランクに到達。高難易度の死にゲーのプレイスキルも高く、RTA企画でも好記録を残している。今年6月にはホロライブメンバーの獅白ぼたんとともにeスポーツをサポートするレッドブルの「レッドブル・バーチャル・アンバサダー」に就任した。

【スマブラSP】ガチ耐久!『VIP』になるまでおわらないいいい!!【湊あくあ/ホロライブ】

 そんな彼女のゲーム配信で印象的なのは、「どんな状況でも諦めずに挑戦する姿」を見せてくれること。ホロメン屈指のゲームスキルの持ち主として知られる彼女だが、決して最初からすべてのゲームが上手いわけではない。たとえば、クラウドでVIPに到達した『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』は、もともとはリスナー参加型企画でボコボコにされる様子が人気だったタイトル。同様にランクマッチでSランクに到達した『マリオメーカー2』も、当初は2Dの横スクロールアクション自体が苦手なゲームのひとつだった。けれども、一度「頑張る」と決めた後のやり込み具合や上達のスピードは凄まじく、その様子は「努力は人を裏切らない」「諦めなければ夢は叶う」といった言葉を体現するかのようだ。

 今年3月には、定期的に行なってきた『Apex Legends』のランクマッチでのソロダイアモンド企画の延長線上で、より難易度の高いソロマスターチャレンジにも挑戦。マッチング制度の緩和や自身の上達を受けて、スプリット中盤に「やれるだけやってみよう」とはじまった企画だったこともあり、最終的に目標達成は叶わなかったものの、ピーク時にはマスターランク目前となるD1に到達。目標に向かって頑張る姿が多くのリスナーの感動を呼んだ。

【APEX】絶対行くぞ!ソロマスターちゃれんじっ!九日目【湊あくあ/ホロライブ】

 ちなみに、彼女の通常の『Apex』配信は雑談枠としても機能していて、FPSが好きなリスナーも、そうでないリスナーも関係なく楽しみやすいものになっている。しばらく『Apex』配信は行なっていないものの、また再開されることがあれば、本気でランクに挑まなくとも和気あいあいとした雰囲気の『Apex』が観たい、と思っているリスナーは多いことだろう。

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