サラダチキンを海底10,000mの水圧で圧縮 すしらーめん《りく》の「超大掛かりな実験企画」が話題に

 ダイエットや筋トレ目的で食事制限をしている人から重宝がられるサラダチキン。しかし、「パサパサして食べにくい」という意見が少なからずあるのも事実だ。

 そんな課題の解決に奇想天外な発想をもって挑んだのが、人気YouTuber・すしらーめん《りく》だ。

 すしらーめん《りく》は、YouTubeチャンネル「SUSHI RAMEN【Riku】」にて独創的なイタズラやスケールの大きな実験を展開するYouTuber。チャンネル登録者数は582万人を数える(8月2日現在)。

 7月30日に公開された動画では、サラダチキンをフィーチャー。上述したローカロリー肉特有の課題を指摘した上で、「錠剤にしたい」とまさかの提案をした。目的を果たすべくやってきたのは、国立研究開発法人・海洋研究開発機構(JAMSTEC)の横須賀本部。同研究所協力のもと、本来は深海用機器の耐圧試験および作動試験などを行う世界最先端の圧力装置を用いて、世界で一番深い海・マリアナ海溝と同程度の深海約10,000m級の圧力を、サラダチキンにかける実験を敢行するという。

サラダチキンが食べ辛い?深海に沈めたら豆になるんじゃね?【プレス機】

 圧力装置の前で、すしらーめん《りく》は「今回はこの装置を激無駄に使わせていただいて、このサラダチキンをなんとかしてギュッとして、錠剤にしてポイっと楽にいただくことができないのか検証していこうと思います」と趣旨説明。今回はサラダチキンのほか、「ハンバーガー」「3日間かけて水分を抜いたハンバーガー」「マシュマロ」「カロリーメイト」「カロリーメイト」「寿司」「ブロッコリー」も、一緒に装置へかけることになった。

 機械で吊るされ、仰々しく圧力装置へインされるサラダチキン一行。そして1時間後。十分に高圧力をかけられた食品たちが、どんな変貌を遂げているのか見ていくことに。しかし、パッケージのまま投入されたサラダチキンの見た目の変化はゼロ。触り心地もブヨブヨのままだ。他の食品も錠剤サイズになったモノはなく、目立って変わったことといえば、ハンバーガーのパティがカチコチに硬くなっていたことくらい。期待した結果が得られず、すしらーめん《りく》は「この動画、終わった……」と頭を抱えた。

 けれども、ためしにサラダチキンをかじってみると、すしらーめん《りく》曰く「ホタテのような食感」になっていたらしく、普通のサラダチキンと食べ比べて「全然違う!やわらけぇ~!深海に入れたほうめちゃめちゃ食べやすい!」と絶賛。なお、食べかけの断面図を比較すると、圧力装置をかけたほうのサラダチキンは繊維が押しつぶされた状態になっており、これがやわらかさの原因になっていたようだ。

 実験はこれだけでは終わらない。すしらーめん《りく》は、十分に乾燥させたサラダチキンに、1回目を上回る深海約14,700mに相当する圧力を加えて再チャレンジ。その結果、錠剤サイズにはならなかったものの、手の中にすっぽり収まるサイズに縮小させることに成功した。コメント欄には「今までにこんな先進技術の無駄遣いを見たことないw」「この実験のためにこんな施設借りられるって…」「日本が世界に誇る海洋調査機関 海洋研究開発機構 JAMSTECに協力するYouTuberはかなり凄い。今後に期待したい」などの声が寄せられている。

 多くの人が夏休みにはいる8月は、YouTubeの再生回数が上昇する期間であり、YouTuberにとってはかき入れ時にあたる。実際に、大型企画を実施したり、毎日投稿を宣言したりするYouTuberも少なくない。そんなYouTuberにとって否が応でも力が入るタイミングで、すしらーめん《りく》がこれからどんな”大人の自由研究”を見せてくれるのか。引き続き、注目していきたい。

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