VTuber史上初のYouTube300万人登録者を達成　「世界一キュートなサメ」がうる・ぐらが繰り広げる“最先端の国際交流”

　一方、ゲーム配信の中で印象的なのは、超絶スキルを生かした「音ゲー」の配信だ。彼女の場合、日頃から様々なジャンルのゲーム配信を幅広く行なっているものの、音ゲーに関してはプレイスキルが群を抜いていて、初見で最高難易度をクリアしてしまうことも。普段のちょっと抜けている雰囲気を、得意分野では一気に「すごい」「かっこいい」に変えてしまう。

　また、同期との間で見せる無邪気ないたずら心も印象深い。『マインクラフト』のホロライブENサーバーでは、“アメサメ”コンビとして知られるアメリアが建築した巨大な虫眼鏡（探偵の必須アイテム）が「テニスラケットに似ている」ことから、こっそりテニスボールを添えて巨大なラケット＆ボールを完成。他にも、アメリアの巨大な像を無断で巨乳化したり、小鳥遊キアラが店長を務めるKFPの店舗に侵入してニワトリを増殖させたりと、無邪気にいたずらを繰り返している。そして、そうしたいたずらを仕掛ける様子が、とにかく楽しそうなのだ。これまで日本サーバーにも何度か遊びに来ているものの、定常的なコラボには至っていないため、日本の先輩とのさらなるコラボが見られる日も楽しみにしていたい。

　ホロライブの配信を観ていていつも魅力的に感じるのは、日本で生まれたVTuber文化が、言語の壁を越えて海外にまで広がり、様々な国のリスナーが手を取り合うようにしてこの新しい文化を楽しむ環境が生まれていること。その様子はまさにインターネット時代の国際交流の最先端といった雰囲気で、異なる文化や価値観が混ざり合うからこそ、そこから新しいエンターテインメントが日々生まれている。

　“サメちゃん”ことがうる・ぐらは、そんなホロライブの魅力を世界に伝えるメンバーのひとりであり、『ジョーズ』などから連想する印象とは180°違う“世界一キュートなサメ”として、今後も活躍を続けてくれそうだ。