なぜSNSは“機能”を真似し合うのか? Twitter「フリート」終了、「YouTube Shorts」スタートなどから考える

なぜSNSは「機能」を真似し合うのか?

 Twitterが、フリート機能を2021年8月3日(米国時間)に終了すると発表した。理由は「フリートをきっかけに新たにTwitterで会話に参加する人の数は、私たちが望んでいたようには増えていないことが分かりました」としている。日本では2020年11月にフリート機能が実装されたため、1年ともたなかったかたちだ。

 そもそもフリート自体、時間制限で投稿が消えるInstagramのストーリーを模した機能だ。こうした、他SNSの機能を自分のSNSにも取り入れようとする動きは、ここ数年目立ってきているように思える。Twitterの場合は音声SNSであるClubhouseの機能を取り入れたSpaceもそうであるし、Instagramのリグラム(リポスト)はTwitterのリツイートに相当する機能だ。Instagramはリグラム機能を長らく実装しなかったため、一時期はリグラムするための外部アプリも流行っていた。それほどに実装が望まれていたとも見れる。

YouTube Shorts(YouTubeより)

 一方YouTubeは、「YouTube Shorts」なる新機能を近々実装すると発表している。YouTubeはInstagramのストーリーと同じように使えるストーリー機能をすでに実装しているが、「YouTube Shorts」は最大60秒まで撮影できたり、アプリ以外からも視聴できたりと、ストーリーとは似ているものの異なる部分もある。

 「YouTube Shorts」のライバルは、間違いなくTikTokだろう。10〜20代のユーザーが半数を占めるこのモンスター動画SNSアプリは、1分にも満たない短尺動画が主流だ。5分や10分の動画だけでなく、サクッと見れるショート動画をクリエイターに作ってもらい、TikTokに流れたユーザーを取り戻したいとYouTubeは考えているはずだ。人気YouTuberのショート動画ともなれば、バリューも高い。

 ちなみにYouTubeの動画は再生時間によって広告が付くが、「YouTube Shorts」には広告が付かない。そのため、クリエイターはいくら動画を作っても直接的な収益にはならない。しかしYouTubeは、再生数の多いクリエイターに合計1億ドルの報奨を送る「YouTube Shorts Fund」というプログラムを発表している。メインチャンネルの動画を作る傍らでショート動画を量産していけば、ファンドの目に留まり収益に繋がるかもしれない。



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