『ラブパワーキングダム』ひろやす&みさきインタビュー 大事なのはキングの座より“自分らしさ”

日本で“爆モテ”人生を謳歌する男女16名の恋愛強者たちが、トルコを舞台にハイクラスな恋の駆け引きに身を投じ、メンバー同士の投票を通してモテの頂点を決める恋愛番組『ラブパワーキングダム~恋愛強者選挙~』(ABEMA)。4月9日に放送された最終話では、森山弘康(ひろやす)× みさき(谷岡美沙紀)ペアが結ばれることとなった。
“テキーラが好き”という、いかにも陽キャな共通点から、一緒に笑い、一緒に涙しーー恋愛バトルゲームを抜きに、とにかく純愛を育んできたふたり。途中、みさきの脱落もありながら、ひろやすは最後まで彼女を忘れることはできず告白。見事、ペアとして結ばれる未来を掴んだ。
そんな彼らに旅の裏側についてそれぞれ教えてもらったのだが……なぜか途中から決まって、両者の取材とも“共通の名前”が登場し、話題をさらう展開になってしまった。誰よりも一途だったひろやすと、負けず嫌いで大胆な性格を発揮したみさき。そして、最年長ながら子どもっぽい性格を持つ“あのメンバー”。三者三様な恋との向き合い方に想いを馳せてもらいたい。(一条皓太)
「何度挑んでもキングにはなれないだろうな」(ひろやす)
ーーひろやすさんには、番組の事前インタビューでもお話を伺いました(※1)。たしかあのとき、ご自身の職業柄、異性との交際にあたってはYouTubeでの“説明責任”がともなうとかなんとか……。

ひろやす:そうですね(笑)。僕は旅の最終日、みさきに告白したわけですが、「さて、えびじゃの視聴者にどう報告しようか……」と、ちゃんと懸念が頭をよぎっていましたよ。でも、あんなに素敵な時間をいただけたからには、もう想いを伝えるしかないなと。
ーー改めて、みさきさんの第一印象から振り返らせてください。
ひろやす:とにかく明るそうな子で、自分のタイプにもマッチしていました。
ーー「太陽みたいな子」がタイプだと、前回も教えてくれましたものね。初日のクルージングパーティでは、初対面にも関わらずバックハグ状態でテキーラを飲ませあうロケットスタートも見られましたが。
ひろやす:正直、あんまり覚えていなくて(笑)。ふたりして10杯ずつは確実に飲んでいたのもあり、気づいたらヴィラのベッドの上でした。初日から飲み過ぎちゃいましたね。お酒で記憶を飛ばすことはプライベートでもしばしばあるので、そこまで粗相はしていないと安心しつつ、とはいえ会話の内容をほとんど覚えていなかったのがめちゃめちゃ不安でした。
ーーたしかに重要な約束などしていたら、いろいろな意味で終わっていたかもしれないです。しかしながら、みさきさんは3rdモテVOTEで、惜しくも脱落。ひろやすさんは最終日前日、その場にいたメンバーに向けて、ゲームに勝ち進むために“友だち感覚の仲でしかない”と、彼女と相思相愛なことを隠し、周囲にウソをついていたと明かしました。
ひろやす:自分でもかなり葛藤があった場面です。わかってはいましたが、別に打ち明けなくとも旅を終えること自体はできたはずで。ただ、みさきを失った僕にできることを悩み抜いた末、“クイーンをちゃんと選びます”というスタンスだけは、あらかじめ示しておきたかったんですよ。逆に自分がキングになるんだと、気持ちを持ち直すことは正直できなくて(笑)。
ーー悩んだ結果、FinalモテVOTEでアオイ(AOI)さんに投票した理由は?
ひろやす:投票までのあいだに、女性側のファイナリスト全員と会話をしたんです。そこで、僕の境遇や人柄をまっすぐ見つめてくれて、かつ“自分がクイーンになりたい”という気持ちを率直にぶつけてくれたのが、アオイだけだったから。ほかの子は、その部分を曖昧な言葉にしていた印象があったし、だとしたら彼女みたいな子にクイーンに就いてほしいなと。
ーーその観点はとても大切ですね。ひろやすさんは今回、残念ながらキングの座を逃してしまいましたが、もし仮に“ゲーム2周目”に挑戦できるとしたら、どんな対策をしてバトルに臨むと思いますか?
ひろやす:僕みたいなタイプは、再挑戦しても同じ動きしかできなさそう(笑)。ランキング上位を狙うにしても、その過程で自分らしさを曲げる必要があるとしたら、キングなんてなれなくても大丈夫です!
ーー最後まで本当に実直な方ですね。今回の旅を通して、ご自身なりの“モテるとは?”の回答は見つかりましたか。
ひろやす:自分が好意を抱いた子に、振り向いてもらえること。あるいは、自分自身をどれほど好きになってもらえるか。モテるって、広く浅く好かれることじゃないです。だからこそ、その真反対な能力を求められる今回のゲームはとても難しかった。僕はやっぱり、何度挑んでもキングにはなれないだろうな(笑)。
ーーたしかに、ひろやすさんのモテ観とは180度違うゲームでしたからね。今回の生活は大変厳しいものだったかと思いますが、心の拠りどころとなったのは?
ひろやす:男子メンバーです。全員と満遍なく仲よくなりましたが、なかでもたくさん喋ったのは、けいいちくん(長谷川惠一)かな。あと、ゆうじくん(山城裕司)に、ひろき(田中宏樹)にって……いや、もう選べない!
ーーけいいちさんは旅中に「みんなの2番作戦」や「める固め」など、数々のキラーワードを残していました。
ひろやす:本当に面白いし愛されキャラですよね。モテVOTEの投票から結果発表までの間で喫煙者組はよく、外でタバコを吸っていたのですが、けいいちくんはアスリートなので室内にずっといて。ただ、旅が終盤に近づくにつれて「吸わないけど、いいかな?」って、一緒についてくるようになりました。
ーー(笑)。
ひろやす:僕らがタバコを吸う傍ら、落ち着かないのかずっとソワソワしながら唸っていて(笑)。余裕がありそうに見えて、まったくないのがいかにもけいいちくん。お兄さん感と子どもっぽさを兼ね備えていて、とても接しやすいんです。日本に帰って来てからもたくさんごはんに行っているし……なんなら、今週も行ってきます(笑)。


















