『ドラ恋 ~KISS or kiss~』11話ーーキスシーンの“アドリブ”で気持ちに変化……やすがとった驚きの「作戦」に注目

『ドラ恋  ~KISS or kiss~』11話

 ここのところ、『ドラ恋』は“前代未聞”続きだ。そんな目まぐるしい状況のなか、視聴者からの原案を元に書き下ろされた最後の台本であるドラマ第6話「ワンモアナイト」のオーディションから幕を開ける。今回はペアを決めずに各々で役を勝ち取る個人戦。オーディションの相手はその場でアトランダムに決められ、主役を勝ち取ったメンバーは相手役を選ぶことができる。

 まずは、「同棲ハウス」に入居したケイスケ(木田佳介)×アユリ(吉永アユリ)ペアから順にお芝居を披露する。澤田(育子)先生から同棲ハウスでの様子を聞かれた際に、「どちらかと言うとこの台本をすり合わせるよりは、お互いを知るための良い時間になったと思ってます」(ケイスケ)、「私の気持ちも、もっともっと強くなったので主演を取って撮影に出せればなと思います」(アユリ)と答えていた2人だったか、少し“力み”が見受けられた印象だ。

 その後のペア決めは、毎シーズントリッキーな組み合わせとなることに定評がある澤田先生によるランダム方式だ。あつき(樫尾篤紀)×ののか(久保乃々花)、わく(京典和玖)×りおん(谷本琳音)という初めてのペア、そしてやす(藤林泰也)×みやび(飯野雅)ペアが誕生した。

 それぞれに事前の打ち合わせがなかったとは信じがたいほどのクオリティだったが、澤田先生の講評には納得だった。「3人いいなと思った人がいる」として挙げた名前は、わく、やす、りおんだ。そしてこの3名の中で迷った末、「まだキスシーンの経験がない方」という観点からやすが見事選ばれた。やすと言えば、第5話のオーディション時にも澤田先生から「今までとは全然違ってとても魅力的に演じられていて、(役の気持ちが)伝わりました」という講評を受けていたのが思い出される。主演を勝ち取ったやすが選んだのはもちろんののかだ。

 やすは最後の最後に有言実行を果たせたことに安堵と喜びを見せたが、ののかがどう思っているかについては不安視しているようで「ちょっとでも喜んでくれてたらいいなと思う。今、一直線にわっくんに向いている矢印を少しでも自分の方に振り向かせたい」と語った。指名されたののかは、複雑な心情を明かし、「切なかった。やすがせっかく選んでくれたから期待に応えられるように切り替えて頑張ろうと思う」と話した。

 このペア誕生の裏で涙を流したのはわくとみやびだ。わくは「だっせぇな」と悔しさを滲ませ「自分の好きな子が他の人に指名されるのはきつい」と胸の内を明かした。ただ、この悔しさを度々味わいながらも自分の気持ちを諦めなかったのがやすとも言える。

 オーディションでやすと組んだみやびは、「やすがののかを指名することはわかっていたけど、それでも嫌だ」と涙を滲ませ、オーディションの時に隣にいたやすの香水の匂いが自分の髪にずっと残っているのが余計に辛い、と切なる想いを訴えた。

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