京セラが本気を出した「ネッククーラー」 首から下げるだけでマイナス10℃の世界へ

京セラの強みを生かしたネッククーラー

京セラの強みを大いに発揮したプロダクト

 様々なネッククーラーがある中で京セラが秀でている点は、「ペルチェ素子」という半導体にある。板状であるペルチェ素子は、電流を流すと、上面で冷却、下面で加熱し両面で温度差が発生することで精度の高い温度管理を実現する。このペルチェ素子が首の2か所についている銀色のアルミ板の下に設置されており、通電することで肌に接する側を冷やすといった作りになっている。

 京セラはペルチェ素子の開発に力を入れており、この素材は自動車の部品や医療部品などでも注目されている。耐久性が高く、冷却までの時間も短く安定しているといった強みがある。

 また、京セラはファン付き作業着の製造にも力を入れているためか、ネッククーラーのファンにもその技術が生かされている。小型ながら軽量なファンは驚くほどに騒音や振動がなく、非常にクオリティが高い。翅の長さや高さの異なる中間羽根を搭載することによって、電話をしながらでも風の音が気にならないほどの静音設計となっているのだ。

 京セラの技術が凝縮されながらもデザイン性にも長けたネッククーラー。首に下げるだけで簡単に、外気温よりマイナス10℃の体感温度を実現できるため、年々気温の上昇が懸念されるこの時期に重宝しそうだ。ぜひ、このアイテムで暑い夏を乗り切ってみてほしい。

■長門繭
フリーライター兼イラストレーター。ブログ運営を中心に2016年からライターとして活動を開始し2018年に独立。エンタメ系、旅行、テック、時事など得意分野は幅広い。現在はイラストレーターとしても活動中。

画像:京セラより

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