ダイソーの「スマホ用リモコン」は本当に使える? 購入前に知っておきたい疑問を解説

ダイソーのスマホ用リモコンは本当に使える?

 ダイソーで売られているスマホカメラ用のBluetoothリモコン。使い方はシンプルだが、細かい仕様やトラブル対応方法などは意外と知られていないかもしれない。この記事では、スマホリモコンで起こりがちな5つの疑問を実機を使って検証・解説する。

ダイソーの「Bluetoothリモートシャッター」

 今回購入したのはダイソーの300円商品(税込330円)として売られている「Bluetoothリモートシャッター」。自撮りや集合写真など、スマホを離れた場所で操作する際に活躍するアイテムだ。

 手のひらサイズのプラスチック製のリモコンで、電源スイッチおよびiPhone用・Android用の2つのボタンが搭載されている。

 使用前に裏面の電池のフタをはずして絶縁シートを取り外す必要があるが、その際に通常より細い「精密ドライバー」が必要になる。通常のドライバーでは開けることができないので注意が必要だ。

リモコンのスイッチを入れると、ペアリングモードとなる。スマホのBluetooth画面に「AB shutter3」というモデル名が表示されるので、選択すれば接続が完了する。

[疑問1]どんな機種でも使えるの?

 パッケージに記載されている対応機種をみると、iPhoneの場合は最も新しいものが2018年発売のiPhone XS MAX。Androidは、GalaxyやXperia、HUAWEIの数年前の機種が記載されている。

 一覧にない最新のiPhone 12 Proをペアリングしてみたところ、問題なく使用できた。対応機種として記載されているものより新しいiPhoneは、利用できると考えて問題なさそうだ。

 Androidでも一覧に記載されていないいくつかの機種を試してみたが、端末の標準カメラについては、使えるものと使えないものが存在した。

 対象機種に記載のないAndroidスマホの場合、使えるかどうかの目安となるのは「“音量を上げる”ボタンでシャッターを切れるか」どうかだ。

 このリモコンは、音量ボタンが遠隔操作される仕組みになっている。カメラを起動していない状態でリモコンのボタンを押したときに、画面にボリュームコントロールが表示され、音量を上げる操作が行われることからもわかる。

 そのため、カメラ画面で端末の音量ボタンの「上げる」側を押したときにシャッターを切れる機種は、リモコンを利用できる可能性が高いと考えることができそうだ。

[疑問2]標準カメラアプリ以外でも使える?

 iPhone 12 Proで試したところ、標準カメラ以外に「SNOW」「Foodie」「Beauty Plus」などのカメラアプリでもシャッターを切ることができた。

 また、Instagramのアプリ内で写真を撮影してそのまま投稿できる機能もリモコンの使用が可能だ。

 こちらも、“音量を上げる”ボタンでシャッターを切ることができるアプリなら利用できると考えることができそうだ。つまり、Androidで標準のカメラアプリではリモコンが使えない機種でも、これらのアプリを通せばリモコンが使える可能性があるということだ。

[疑問3]近くに同じリモコンを使っている人がいたら誤作動する?

 先述のとおり、このリモコンはスマホとBluetooth接続して使う仕組みだ。リモコンで操作できるのは接続中のスマホに限られるので、仮に隣で同じ機種のリモコンを使っている人がいても誤作動を起こすことはない。

 実際に、2つのリモコンを用意して別々のスマホに接続し、2台並べて撮影してみた。混線が起こることはなく、それぞれのシャッターを切ることができた。

[疑問4]うまく作動しないときの対応方法は?

 電源スイッチを入れてもランプが点灯しない場合は、電池切れの可能性が高い。製品に付属している電池はテスト用のため寿命がかなり短く、購入直後にすぐ使えなくなる場合もあるので、リモコン本体の購入時に電池も購入しておくと安心だ。

 また、Bluetoothの接続がうまくいかない場合は、スマホのBluetoothを一度オフにした後に再度オンにしたり、リモコン側の電源スイッチのオン/オフの操作を行うことで解消できる場合がある。

 スマホとは接続できていて、いつもは使えているのに急にシャッターが切れなくなったという場合は、スイッチの接触不良が考えられる。ボタンをしっかり押し込んだり、何回かカチカチと押したりしてみるとよい。

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