アドビスタッフに聞く「ハリウッドへオフィスを構えた理由」 フィンチャー作『Mank/マンク』をはじめとした“密な連携”の裏側に迫る
オフィスとリモート、どちらも対応可能な編集環境作りを目指す
――プロダクション機能は、複数のチームで編集作業をするのに適した機能だと思いますが、昨年から続くコロナ禍でのリモート作業をする上でも有効な機能と言えるでしょうか。トッド:プロダクション機能は、元々はローカル環境で使われることを前提に設計をしています。しかし、これをリリースすると同時にコロナ禍に見舞われた結果、みなさんがローカル環境だけでなく、リモートワークでも編集できるようなさまざまな試みをしてくれています。みなさん、サードパーティのバーチャルデスクトップやクラウドリンクのようなツールとPremiere Proを組み合わせて使用することで効率的な作業環境を構築できたと色々なところから聞いています。
――今後、アドビのLAオフィスにおいて、どんな目標を掲げて活動していくのですか。
マイク:フィンチャー監督の『Mank/マンク』はコロナ感染拡大前に撮影が終了したものの、編集作業中にコロナ禍に見舞われることになりましたが、アドビの機能により、リモートでも編集作業が円滑に進めることができました。今後はどのような状況になっても編集作業をスムーズに行えるようなソリューションを開発していく必要があると考えています。現在も3つほどのエンゲージメントプログラムが進行中です。ハリウッドでもオフィスでもオフィスで作業する人が戻りつつありますが、オフィスでもリモートでも編集ができるハイブリッドな体制を作っていくことが重要だと、我々自身もコロナ禍で学びましたので、そんな環境を提供できるよう務めていきたいと思います。