父の暴力、母との別居……かたや世界選手権優勝 壮絶な人生・輝かしい過去を経て立ち向かう『格闘DREAMERS』キーマン3人を紹介

『格闘DREAMERS』キーマン3人を紹介

 『格闘DREAMERS』は、平田樹ほか一線で活躍するプロ格闘家を多数輩出し、格闘技ファンを中心に大きな話題を呼んだ『格闘代理戦争』シリーズを配信する「ABEMA」が、新たにスタートした格闘オーディション番組。「世界チャンピオンになる」との大志を抱き、プロの格闘家として大成することを夢見る、まだ何者でもない若者たちにスポットを当て、彼らがプロ格闘家としてLDH martial artsとの契約を勝ち取るまでのプロセスに完全密着している。

 ナビゲーター兼サポーターとして、GENERATIONS from EXILE TRIBEより数原龍友、白濱亜嵐、関口メンディーの3名、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEよりRIKU、LIKIYA、陣、神谷健太、武知海青の5名が出演するということでも注目を集めていたが、フタを開けてみると様々なバックボーンを背負った個性豊かな参加者たちの姿に応援の声が殺到。さらに、元DREAMフェザー級チャンピオンである髙谷裕之が総監督を努め、UFCのトップファイターとして活躍した岡見勇信がヘッドコーチに就くという本格的な布陣に格闘技ファンからも徐々に支持を集めはじめている。

 エピソード1では200通を超える応募者のなかから書類選考で選ばれた52名による1次オーディションの模様が描かれ、続くエピソード2、3では合格した17名の参加者が、2次オーディションとなる2泊3日のサバイバル合宿に挑む様子が配信されている。

 回を追うごとに明らかになる参加者たちの素顔や、過酷な練習風景など、リアリティ番組を超えた“ガチ”な世界観に思わずアツくなる視聴者が続出。最新のエピソード4では、日本格闘技界の至宝・那須川天心が合宿に参加し、いよいよ2次オーディションの脱落者が判明する……。

 そこで今回は『格闘DREAMERS』オーディション参加者の中から特異なバックボーンを背負い、熱いハートを持って合格を目指す3名をピックアップ。そのプロフィールや魅力を紹介する。

■八木敬志(ヤギケイシ)

・生年月日:1995/6/15(25歳)
・身長体重:168cm/80.8kg
・出身地:京都
・職業:マッチョバー店長


 白い歯が輝くビッグスマイルに鍛え上げた筋肉ボディが似合う八木敬志は、京都にある「マッチョバー」の店長を努めている。自慢の上腕二頭筋をピクつかせながらシェイカーを降り、決め台詞は「ありがとうございマッチョ」と、シビアな格闘技の世界に似合わぬ面白筋肉キャラかと思いきや、中学からラグビーに打ち込み、高校生の時には全国高校ラグビー大会に出場して優勝。総合格闘技歴も5年となかなかのキャリアを誇る。

 一次審査のスパーリングではラグビー仕込みの切れ味鋭いタックルをみせ、相手のフックを顔面に喰らっても鍛え上げた僧帽筋でブレひとつ見せない強靭な肉体を披露。更には腕ひしぎ十字固めで一本を獲ってみせた。


 そんな八木の夢は「お母さんと一緒に暮らすこと」。八木の母親はフィリピン人だが、小学校の頃に離婚して母国に帰ってしまい、それ以来一緒に過ごすことはなかったという。

 現在25歳の八木だが、母との時間は「小学校2年の時から止まっている」といい、格闘家として成功し母と日本で暮らすことがなによりの目標だ。

 その明るいキャラクターは総監督の高谷裕之にも気に入られ、1次審査を見事に通過したが、2次審査の合宿初日では不得意なランニングで出遅れて最下位でゴール。髙谷から「準備できてない」と脱落候補であることを突きつけられてしまった。

 崖っぷちで気合いを入れ直した合宿3日目での巻き返しに期待がかかる。

■中村倫也(ナカムラリンヤ)

・生年月日:1995/3/23(25歳)
・身長体重:170cm/69.2kg
・出身地:埼玉県
・職業:会社員

 今回の『格闘DREAMER』オーディションに参加する前からLDHマーシャルアーツと契約している特待生。事実、アマチュアレスリングのトップ選手であり、U-23世界選手権で優勝するなど輝かしい実績を残している。

 父親がジム経営をしており、幼い頃からジムを遊び場として育った中村は、はやくからレスリングで頭角を現し、全日本選手権では2階級で2連覇を達成。母親からは「東京オリンピックに出場すると思っていた」ほどの逸材だったが、中村がずっとやりたかったことは「総合格闘技」だった。


 「レスリングも総合格闘技をやる上でのベースづくりのひとつにしか過ぎなかった」と言い切る中村が目指すのは、世界最高峰『UFC』のチャンピオン。その第一歩としてこのオーディションに参加したという。

 1次オーディションの面接では「20年間レスリングをやってきていて、てっぺんからの景色をみている。他の参加者とは争っている次元が違う」と余裕の笑みをみせていたが、スパーリングで漆間將生と対戦し、極めきることができなかった。ここで意識は変化したのか、合宿ではレスリング出身の選手をフィジカルで圧倒。しかし「まだまだ。1000段ある階段の一段目も登ってない。スタート地点にすら立ってない」と謙虚な姿勢をみせ、改めて格闘技の奥の深さとトップへの道の険しさを感じているようだ。

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