『今日好き 卒業編2021』第3話ーーけいしの行動によしきがご立腹? あやのをめぐった三角関係が複雑に……

『今日好き 卒業編2021』第3話レビュー

 第2話までを振り返り、この旅のキーパーソンが2名ほど浮かんできた。1人目は、りょうた(流稜太)とはると(飯泉遥斗)から熱烈なアピールを受けているすずか(石川涼楓)。はるととは、2日目午後を迎えた現在、ヘリコプターデートを楽しんでいるわけだが、2人きりでの時間もそろそろ終盤に。「今日1日、すずかと過ごせて幸せだった。“絶対に取られたくない”って思った」と、はるとはもう彼女にゾッコンな幸せオーラで溢れている。

 しかし、これほど一途な想いを伝えても、すずかの気になる相手はりょうたとよしき(椿善稀)から変わらないようだ。それでも、「そうやって自分に素直なところがオレは好き」と、はるとは折れることがない。今は耐え忍ぶ時なのか、それとももう勝機はないのか。


 一方、2人を除く残りのメンバーの方では、番組史上でも稀に見るシリアスな空気に。こちらでは、あきら(古野あきら)×かのん(比屋根香音)が2ショット。この日の朝から積極的なアピールを続けるかのんだが、あきらは何かを察してほしそう。どうやら、彼はなる(山田なる)を好きになったようで、この時点でかのんは半ば“振られ”状態に。最後のお願いとして手繋ぎを求めながらも、「無理だなって思っているけど」と、敗戦色が濃厚である旨を口にするかのん。やや早急に思える決断だが、こちらもはるとと同様、今が正念場か。

 そして、この旅のもう1人のキーパーソンが、けいし(三島啓史)。第2話終盤では、かつての旅で自身が告白を断ったあやの(西綾乃)を意識する素振りを見せ、そんな彼に対して、今度はあやのから振られた経験のあるよしきが嫉妬心を燃やす構図が確認できた。この顔ぶれが揃えば、何も起きないはずがない。ここでの一連のラリーを以下に抜粋した。

よしき「けいし、あやのちゃん誘わんの?」

けいし「誘えないでしょ」

よしき「誘わんの?」

けいし「誘っていいの?」

よしき「誘わんだったら、オレ誘うけど」

けいし「じゃあオレ、あやのちゃん誘うわ」

よしき「後から行っていい?」

けいし「いいよ」

 目に見えて“バチバチ”な駆け引きだ。あやのを懸けて両者とも一歩も譲らない展開だったが、ここではよしきの挑発を受け流すなど、落ち着きを払うけいしがやや上手だったか(以前の“熱血爽やかキャラ”から一転して、けいしが大人になっている……)。


 さて、肝心のあやのは、けいしを横にデレデレ状態が抑えきれない様子。「(この旅に)来てくれた時、本当に……めっちゃうれしかった」と、なんとかニヤニヤ顔を隠そうとしているが、もうけいし側もOKであれば、今すぐにでも告白すればよいのにと思えるほどだ。

 だが、そう順調にはいかない。けいしはもう1名、あやののほかに話したい相手がいるとのこと。すると、あやのは告白まで時間がないという焦りも後押したようだ。「ってなったら、この2ショットって大事だよね? 大事だよね?」と前置きし、「あやはけいしくんに“頑張りたいな”っていうキモチで1人に絞ったから」と、彼を追い続ける想いを精一杯に伝えた。肝心のけいしは特にまだアプローチなどはしていないのだが、好きになった方が負けなのである。あやのはすでに、けいしに対して“無条件降伏”をする形となった。

 とここで、約束通りによしきが登場。けいしと交代してすぐに、あやのの心境について尋ねる。あやのが発したのは「1人に絞ったから」という、よしきにとっては辛い一言だった。よしきはここで「強いよね、好きだった人って。めっちゃキモチわかるし」と、自分と重なる影を感じたのだろう。それでも「けいしはあやのちゃんのことを一回振っているから」と、過去の清算をしていないけいしに疑問を抱くところもあるようだ(この火種が後にとんでもないことになる)。

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