石橋貴明がYouTubeで見せる”男気”  緊急事態宣言下で飲食店を救う「東京アラートラン」に再び脚光

 石橋貴明のYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」に、第7回目となる「東京アラートラン」動画が公開され、急上昇ランキング上位にランクインするなど話題を呼んでいる。

【第7回アラートラン】自己破産寸前のほっこり店主からのレスキュー要請に緊急出動🔥

 「東京アラートラン」とは、コロナ禍で苦境に立たされる飲食業界を救済すべく立ち上げられた貴ちゃんねるずの名物企画。石橋が都内の飲食店を訪れ、おすすめメニューを実食し、「絶品」から「最悪」までの4段階で評価していく。

 今回、1月21日に公開された動画で訪れたのは、川崎の住宅街にある居酒屋「家庭酒場ほっこり」。店主が番組に送ったメールは「コロナ第3波で売上0円の日が続いている」「来月2月には第二子が生れる予定。このままだったら自己破産して店をつぶしたほうがいいんじゃないかと妻に相談している」などと書かれていた。取材要請というよりSOSに近い内容だ。

 早速、石橋がサプライズで「家庭酒場ほっこり」に訪れると、店主は「ええ!?」と声をあげ、驚きと喜びで崩れ落ちた。その後、4歳になる第一子の女の子を連れてお店へやってきた店主の身重の妻も来店。妻は石橋の来店にこみ上げるものがあったようで、その姿を見た瞬間に号泣していた。

 普通、こんな家族の人情劇を見せられたら、甘めの採点をしてしまいそうなもの。まして、幼少期に父の経営する会社が倒産したことで、芸人として売れるまでずっと貧乏暮らしをするはめになった石橋であれば、なおさら感情移入しておかしくない。

 しかし、石橋は浪花節に走らない。採点材料として料理3品が出されるも「普通」「どっち付かず」「(ラーメンの温度が)ぬるい」などと切って捨てたのだ。次々と発せられる辛口なコメントに、見守る妻の表情はどんどん曇り、不穏な空気を察したのか子どもは泣き出してしまった。

 これまで計6回行われた東京アラートランは、最高評価の「オープンアップ」が3回に、次に良い「アラート1」が1回、最低評価の「ロックダウン」が2回。良いものは良い、悪いものは悪い、普通なものは普通……そんなふうに、忌憚なくズバッと言う石橋だからこそ、採点に手加減がない。そして今回の「家庭酒場ほっこり」には、下から二番目にあたる「アラート2」という手厳しい評価を下していた。

 仮に、テレビのグルメレポーターのようにお世辞でも料理を褒めていたなら、店主も妻も子も笑顔になり、ハッピーエンドで終われただろう。しかし、そういったテレビ的忖度や食レポの方法論は視聴者に可視化され過ぎているし、なにより、石橋貴明がそれをやる意味がない。ズケズケと好きなように寸評するほうが石橋らしいというものだ。

 ともすれば厳しすぎると捉えることもできる石橋の評価。しかし、本動画の視聴者からの低評価は、高評価「1.8万」に対して、わずか「270」と極めて少ない(1月22日時点)。

 好き放題言うことがある程度許されているのは、石橋の隠し切れない“本当は良い人感”が動画を通じて視聴者に伝わっているからなのかもしれない。石橋は今回の動画のラスト、「アラート2」の認定書を店主に渡した際、「コロナが収束してもお客さんがいっぱいくるようになるには少し時間がかかります!でも、希望を持って頑張ってください!とても良い家族がいるので、ぜひ、なんとか頑張ってください!」と激励していた。どうにか良いお店にして家族を幸せにしてほしいという、店主に対する石橋の想いが透けて見える。

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