iPhone 12がiPhone 11の販売台数を上回る  Appleの日本市場支配に揺るぎなし?

iPhone 12が11の販売台数を上回る

 コロナ禍に見舞われた日本のスマホ市場の実態が調査の結果、明らかになった。

すでにコロナ禍以前の水準を回復

 日本のスマートフォン販売は2020年第3四半期に“コロナ以前の水準”に回復したと、調査会社『Counterpoint』は発表した(参考:https://www.counterpointresearch.com/japan-smartphone-sales-recover-to-pre-covid-levels/)。

 スマートフォンの売上は、2020年第2四半期に前年比24%急落したが、第3四半期には前年比の10%も増加したという。

 3月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第一波、8月に第二波があったにも関わらず、スマホ市場はコロナ禍前の水準に戻った。この急速な回復は、市場全体の26%を占めたiPhone SEといった下位から中位の機種を、価格に敏感な消費者が買い求めたところが大きい。さらに日本政府が経済に影響する厳格な措置を回避したため、2020年第3四半期に全体的な消費者心理はゆっくりと改善し始めたという。

 iPhone 12シリーズのリリースが遅れたため、2020年第3四半期のiPhoneの市場シェアは前年の50%から45%に低下した。しかし、これは同時期の世界的な下落幅のおよそ半分で、日本での根強いiPhone支持が見て取れる。

 その後、第4四半期は、iPhone 12がiPhone 11の販売を上回り、Appleが日本市場を牽引し、勢いを維持したと見られている。

Appleが引き続き日本市場を支配

 これを受けて「Appleが第3四半期も引き続き日本市場を支配し、iPhone12の出荷は増加」と『Patently Apple』は報じている(参考:https://www.patentlyapple.com/patently-apple/2021/01/apple-continued-to-dominate-the-japanese-market-in-q3-and-the-iphone-12-is-likely-to-drive-shipments-higher.html)。

 Appleにチップを供給する台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)は、iPhone 12の力強い出荷に伴い過去最高の四半期収益3615億新台湾ドル(約1340億円)を記録したと『Patently Apple』の別の記事は伝えている(参考:https://www.patentlyapple.com/patently-apple/2021/01/apples-chip-supplier-tsmc-delivers-a-record-quarter-based-on-the-strength-of-iphone-12-shipments.html)。

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