物申す系YouTuberシバター、“株価高騰”の裏にあったRIZIN参戦への緻密なストーリー

【重大発表】シバター、大晦日のRIZINに出場します!!!

 シバターは、12月18日に「【重大発表】シバター、大晦日のRIZINに出場します!!!」と題した動画を公開して以来、RIZIN運営に出場を直談判し、出場を勝ち取るや否や盟友のYouTuber・ラファエル、ヒカル、てんちむに直接電話で出演交渉するなど奔走。また、幾度もコラボをしている格闘家YouTuberのトップ・朝倉未来の所属ジムへ出稽古に赴き、徹底的にしごかれたこともあった。途中、「対戦を予定していたキックボクサー・皇治に『逃げられた』」「皇治がNGを出したことで生放送枠を外されて、そのためラファエルから出演拒否された」と主張し、トラブルに見舞われたことをアピールしたりもした。

 これらの“困難”を乗り越え、迎えた試合前日の12月30日、シバターは「遺言」と題した動画を公開した。その中で、かつてプロ格闘家だったものの1流ファイターとの力量差を痛感して挫折し、YouTuberとなって活動を続けた結果、「RIZIN」への出場機会が舞い込んできたと説明。そのうえで、「結果的に秒殺されるかもしれない。だけど、俺は1秒でも長くリングに立っていたい。夢の舞台だったから」「娘が大きくなった時に自慢できるよう、恥ずかしい試合にしたくない」と決意を語っていた。

遺言

 この一連の流れは、「友情・努力・勝利」からなるジャンプ三大原則的な“ヒーロー物語”に即している。そこに、30過ぎの男が無謀を承知で愛する者のために夢のリングに上がるという映画「ロッキー」さながらの人間ドラマが乗っかっているのだから、観る人を熱狂させないわけがない。

 そんなわけで、好感度急上昇中のシバターだが、誰かがコメント欄でうまいことを言っていた。「普段のシバターはアニメのジャイアンで、RIZINのシバターは映画のジャイアン」だと。事実、シバターは1月3日に公開した「皇治とラファエル、寒かったね~www」と題した動画で、自分を“裏切った”両名を徹底的に批判。通常営業に戻ってきちんと“仕事”をこなし、最後には「シバターというYouTuberはこういうYouTuberですから。がっかりした人はチャンネルの登録解除をお願いします」と呼び掛けていた。

 ところが、本動画は5万近くの「いいね」を獲得し、再生回数も112万回(1月6日現在)。チャンネル登録が解除されている気配もない。シバターの“好感度バグ”はまだ当分続きそうだ。

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