M-1ファイナリストがYouTubeで見せる“もう一つの姿” 見取り図、ニューヨーク、野田クリスタルなどの個性爆発チャンネル

YouTubeで見せる2020年M-1ファイナリストの“もう一つの姿”

 2月20日についに決勝を控えたM-1グランプリ2020。年に一度日本で最も面白い芸人を決める大会だが、彼らが面白いのは漫才だけではない。それぞれが持つYouTubeチャンネルはその芸風が色濃く出ているお笑いが濃縮還元されたものになっている。そこで今回はM-1グランプリ2020決勝進出芸人のYouTubeチャンネルをいくつかピックアップして紹介したい。

 3年連続で決勝進出を果たした西の雄・見取り図。彼らのYouTubeチャンネル『見取り図ディスカバリーチャンネル』の最大の魅力はその「ヤカラ感」。大傑作コント「南大阪のカスカップル」を始め、お世話になっている芸人を無理矢理おもてなしする「おもてなしBLUES」、身の回りにあるものでタバコを手作りする「タバコを作ってみよう!」などファンからも「治安が悪い」と称されるように、大阪の裏道に生息している歯の欠けた男達に向けているかのような企画がギュウギュウに詰まっている。

 個人的に腹筋が千切れるほど笑ったのが「マリオパーティやったら治安悪すぎた」。ニンテンドー64の『マリオパーティ』を見取り図と多和田上人、もりすけの4人でプレイしながら実況するという企画なのだが、コインを奪い合うミニゲーム「ガッポリよこどりコイン」では途中からマリオパーティをやっているのかグランド・セフト・オートをやっているのかわからなくなるほどのガラの悪さを見せ、マリオワールドが“スラム街”と化した。ピーチ姫のことを「ZAZY」と呼ぶ盛山のツッコミを決勝でも堪能したい。

 『R-1グランプリ』ファイナリストの実績を持つおいでやす小田とこがけんによるユニットコンビ・おいでやすこが。彼らのYouTubeチャンネル『おいでやすこがチャンネル』。二人の抜群の演技力を活かした長尺コントや、息のあった掛け合いが魅力のラジオ「おいでやすこがの『おい!マイガ~』」など、派手さはないが気づけば時間を忘れて観てしまう独特の中毒性がある。なかでも彼らの異常なまでの中間管理職感を活かした「サラリーマンあるある」は一度観ると決して忘れることができない。

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