M-1王者ミルクボーイ、YouTubeで珠玉の漫才動画を公開中 ツッコミ内海の面白いHPにも注目?

 若手漫才師日本一を決める『M-1グランプリ2019』で優勝し、一夜にしてスターになったお笑いコンビ・ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)。これまで密かにネタがアップされていた、彼らの公式YouTubeチャンネルの人気が急上昇している。

 「史上最高にハイレベルな戦い」との呼び声高い、今年のM-1グランプリ。その中でひときわ輝いたのが、「今年、テレビで漫才をやるのは初めて」という12年目のコンビ・ミルクボーイだった。ファーストステージでは、史上最高得点となる「681点」をマークし、そのままの勢いで、最終決戦においても審査員から7票中6票を獲得。優勝候補筆頭と目されたかまいたちを退け、見事、令和初のM-1王者の座に輝いたのだ。

 とりわけファーストステージで披露した「コーンフレーク」のネタは審査員からも絶賛の嵐。ダウンタウンの松本人志は「行ったり来たり漫才とでも言うんでしょうかね。揺さぶられたな~。これぞ漫才というのを久しぶりに見せてもらった」と評し、100点中99点をつけたナイツの塙は「考えたことがあるんですよ、こういうパターンの(ネタを)。だけど、これだけ面白くできなかったですし、人の力と言葉の力とセンスが凝縮されていたので、ほぼ100点に近い99点です」と脱帽といった様子。例年辛口評価で知られる上沼恵美子でさえ、「今日一番笑いましたね。それでセンスね。ネタのセンス、これが抜群ですよ」「すごいあか抜けてる! 新しい!」と手放しで絶賛した。

 また、漫才中に「コーンフレークは生産者さんの顔が浮かばへん。浮かんでくるのは腕組んでるトラの顔だけや。赤いスカーフのトラの顔だけ」という、ケロッグ・コーンフロスティを想起させるフレーズが飛び出したため、放送終了後に同製品の発注数が5~6倍に増加。売り切れとなる店舗も続出したという。この思わぬ「M-1特需」に、ケロッグ社がミルクボーイにコーンフロスティ1年分をプレゼントするなど、いまだ、ミルクボーイ旋風は吹き止みそうにない。

 そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの彼らが、ひっそりとYouTubeチャンネルを運営していたことをご存じだろうか。アップロードされている動画は、すべて漫才。もちろん、ファーストステージの「コーンフレーク」、最終決戦の「最中」と同じ「オカンが忘れたものを一緒に思い出していく」系のネタも多数あがっている。基本的な構成はどれも「それは○○やろ!」「そやったら違うか〜」という、松本人志がいうところの“行ったり来たり漫才”だが、駒場本人が忘れているテイのもの、モノの名前ではなく、学生時代のエピソードから「“一軍”だったかどうか」を内海が判断するものなど、バリエーションがあるのも面白い。

 とりわけ、「ミルクボーイの漫才『サイゼ』」は230万回再生、「ミルクボーイの漫才『SASUKE』」は107万回再生(いずれも12月26日時点)と驚異的な再生回数を稼いでおり、M-1の影響力の大きさをうかがわせる。それ以外の漫才も秀逸なモノばかりなので、M-1でミルクボーイに興味を持たれた方は一気見して見ると良いかも知れない。

ミルクボーイの漫才「サイゼ」

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