M-1ファイナリスト、ニューヨークの“すべて”が詰まったYouTube 一般人を巻き込んだ企画で曝される「リアルすぎる姿」
自分の趣味や好きなことを発信するYoutubeチャンネルが圧倒的に多いなか「芸人」という立場を最大限に利用してやりたい放題の“バーリトゥード”なチャンネルがある。それが「ニューヨーク Official Channel」だ。
『月刊芸人』のインタビューにて「YouTubeが僕たちのすべてであり、未来」(※https://note.com/gekkan_geinin/n/n5da4a9428910)と語っているように、企画の幅はすさまじく広い。ネタ動画はもちろん、毎週日曜日に配信されるラジオ「ニューラジオ」や、縁ある芸人を招いてガチトークを繰り広げる「30分トーク」など、ド真ん中を撃ち抜く企画から、「不倫したいほどかっこいい男芸人ランキング」「変態芸人ランキング」「吉本芸人喧嘩最強ランキング」のように様々な角度から芸人を順位付けするランキング企画、さらにはブリーフの中に何が入っているのかを当てる「白ブリーフの限界を調べてみた」、コンドームに水を入れてお届けする「ウーバーコンドーム」「X Japan『紅』の「紅だー!」の部分で大喜利」をはじめとした“思いついたアイデアをそのまま動画にしている脳みその中身ダダ漏れの狂企画”まで、とにかく「やれることは全部やる」スタンスが本当に気持ち良い。デリカシーほぼ無視のいわゆるゲスいな企画も多いが、嘘だろうが真実だろうが、いっさい取り繕うことなく自分達が面白いと思うものを追求し続けている嶋佐和也と屋敷裕政という2人の人間性を余すことなく感じることができ、見れば見るほどニューヨークという芸人の虜になってしまう。
筆者が数ある企画の中でも特に好きなものが「潜入ナンパ企画」だ。ニューヨークの2人が素性を隠し相席居酒屋やナンパBARに行き、制限時間1時間以内に連絡先を聞けるのかどうかというもの。相手が何も知らない一般人だからこそ、2人がどう立ち回っていくのか、芸人としての面白さに振り切るのか、それとも本気で口説くのか、そのせめぎ合いが本当に面白い。反対に相手の女性は本当にただの相席居酒屋に来た客なので、2人を単純に「男として」見定めようとする。この各々の思惑が複雑に絡み合ったヒリつくような心理戦、ある意味『DEATH NOTE』を見ているような気持ちにすらなってくる。