M-1ファイナリストがYouTubeで見せる“もう一つの姿” 見取り図、ニューヨーク、野田クリスタルなどの個性爆発チャンネル

YouTubeで見せる2020年M-1ファイナリストの“もう一つの姿”

 今年決勝初出場、ウエストランドのYouTubeチャンネル『ウエストランドのぶちラジ!』も色んな意味で目が離せない。このチャンネルを一言で言い表すなら「暴走」。全方面への不満を放送コードギリギリでぶちまけまくる彼らの芸風を存分に味わえる。

 彼らを語る上で絶対に外せないのが、所属事務所・タイタンの先輩でもある爆笑問題。特に田中裕二との因縁が面白く、爆笑問題愛が強すぎるあまり、本人の許可も取らず「良い人だけどおかしい」田中っぽい人を募集するコーナー『田中先輩』を勝手に始め、そのことを聴いた田中本人から「調子に乗ってんじゃねぇぞ井口この野郎!気持ち悪いんだよ!一生観ねぇよ『ぶちラジ』聴かねぇし!聴いた事ねぇよ馬鹿!やってろ!隅っこで!馬鹿!」と言われるほど根深い。

 また他の芸人と絡んだ時の爆発力が凄まじく、同じく決勝進出を果たしたニューヨークとのクロストークはお笑いファン必見の激アツトークが繰り広げられているのでぜひチェックしてほしい。

 最後に紹介するのが3年ぶりに決勝進出を果たしたマヂカルラブリー野田クリスタルのYouTubeチャンネル『野田ゲー』。主な動画はその名の通り、野田クリスタル自作ゲームの本人による実況プレイや、その制作過程を覗くことができるチャンネルだ。セクシーな女性のストッキングをハサミで切り裂いていくアクションゲーム「モンモンとするぜストッキング姉さん(モンスト)」、異常なスピードで走る車を操作するレーシングゲーム「まぁむりかー(マリカー)」、7人の中指を立てるソルジャーの7回目を当てる推理ゲーム「Final Fuck 7回(FF7)」など見ていると良い意味で「頭がおかしくなってくる」。

 そんな野田ゲーの中でも特に最高なのが若手芸人との恋愛シュミレーションゲーム「愛方探し ~あなたに決めた~」。その名の通り、ニューヨーク屋敷、西村ヒロチョ、デニスの松下といった芸人たちの中から公私を共にする真の「愛方」を探すというゲーム。大のギャルゲー好きで知られる野田クリスタルだからこそできる絶妙なテキストのクオリティは一生見ていられるほど面白い。

 誰が優勝しても来年は「その芸人の年」になることは間違いない。漫才と合わせてYouTubeチャンネルの活動にも注目したい。

■かんそう
1989年生まれ。オールジャンルミクスチャーブログ『kansou(king and soul)』を運営。記事によって変わるテンションの落差に困惑の声多数。『QJWeb クイック・ジャパン ウェブ』『SUUMOタウン』『We Love Expedia』などでも執筆。

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