カルチャー好きな10代はPodcastをディグる時代(第2回)
・好玩電台(ハオワン・デンタイ)
好玩:楽しい、電台:ラジオ・配信、という中国語の造語を番組名に、“アジアを旅するをテーマに掲げ、食・場所・音楽・文化・伝統工芸を紹介していく”番組、『好玩電台』。アジアを愛してやまない菅原慎一(@sugawaraband)と竹内将子(@saato_mekko)がホストとなって、同じくアジア好きなゲストを迎えて毎回マニアックな雑談が繰り広げられる。もちろん都市が発展してほしいけれど、アジアはごちゃごちゃしているのが好き、とアジアに対する偏愛が自由に語られるのを聴いているうちに、リスナーは皆アジアに行きたくて仕方なくなってしまうだろう。
音楽好きに面白いのが、初回ゲスト・寺尾ブッダ(@budhan)の登場回。いま、台湾のバンドがメキメキと成長していることは、周りの10代で落日飛車/Sunset Rollercoasterなどの楽曲などが話題になることからも実感するが、そのSunset Rollercoasterの日本でのプロモーターを担当している寺尾氏だからこそ話せるディープな話は、台湾シーンが気になる若い世代にはとてもワクワクする内容だ。ネットに十分な情報があるわけではないので、台湾の音楽シーンや音楽業界の仕組みについては、調べてもなかなか詳しくなりにくい。したがって、「台湾のメジャーとインディーズの組分けは何なのか」「台湾のバンドはどこから影響を受けているのか」「このバンドとあのバンドの仲は」といった、好きなだけでは手に届かない情報をたくさん知ることができる寺尾ブッダ回は、台湾の音楽シーンに興味を持つきっかけにもなりそうだ。日本のインディーバンドしか興味ない、ヒョゴなど韓国のバンドしか手を出していない、という人たちは、是非一度この回を聴いてみてほしい。