『Apex Legends』シーズン7で、ストーリー・キャラの関係性はどのように加速する? 「オリンパス」への訪問が持つ意味を考える
「故郷」あるいは「因縁の場所」、「オリンパス」への訪問が持つ意味
オリンパスへの訪問は、ホライゾンだけではなく、これまで長きに渡って活躍してきたレジェンドたちにとっても大きな意味を持つ。
まず、オリンパスはライフラインとオクタンが生まれ育った故郷である。『壊されし亡霊』のエピローグでは、アッシュがオリンパスの名を口にしたことを受けて、二人がテキストチャットをする様子を見ることができる。オリンパスへ向かうことを落ち着いて受け入れるライフラインと、明らかに動揺して拒否感を示すオクタンの対照的な姿が微笑ましいが、その中で一つ気になる発言がある。アッシュが発した「ダリオン」、「デュアルド」という謎の言葉に対して、オクタンが「アイツ、知ってるぜ!」と特に焦りを抱いているのである。それはつまり、アッシュの存在が二人にとって何かしらの脅威であることを意味している。レジェンド以前から友人関係にあるこの二人のオリンパスへの訪問が、単なる故郷への里帰りで終わることは無さそうだ。
また、現在、非常に複雑な関係にあるローバとレヴナントにとっても、オリンパスは重要かつ因縁深い場所である。かつて、ローバが幼いころ、彼女は目の前で自分の両親をレヴナントに殺害されている。その様子はシーズン4のトレーラーで確認することができるが、この犯行現場である「テンメイレストラン」は実はオリンパスにある。数年を経て、この因縁深い場所に、二人で戻ってきたのだ。
そして、この二人にとってそれ以上に重要なのが、レヴナントの本体である「ソースコード」の存在である。「ソースコード」がある限り、レヴナントは何度死んでも再生産される運命にある。これが今、オリンパスにあることが分かっているのである。
元々、ローバはレヴナントに復讐するため、「ソースコード」を破壊することを目的にキングスキャニオンへとやってきた。しかし、シーズン5のトレーラーで描かれる通り、ローバは遂にその目の前まで辿り着いたものの、ミスを犯したことで「ソースコード」が別の場所へと転送されてしまう。その転送先がオリンパスなのだ。ローバは今度こそ復讐を果たすため、オリンパスで「ソースコード」を探す必要がある。
そして、『壊されし亡霊』のクライマックスで、レヴナントがこの永遠の命に疲れ果て、自分の命を終わらせたいと願っていることが明らかになった。ローバはかつて「ソースコード」の場所まで辿り着いたことのある唯一の人物であり、レヴナントは設計上自らのソースコードの破壊を禁じられている。今や、レヴナントにとってローバが最後の希望だ。ローバはレヴナントに復讐を果たすため、レヴナントはローバに自らの命を終わらせてもらうために、二人で因縁の場所であるオリンパスで「ソースコード」を探すことになる。
また、シーズン6で登場したランパートにとっても、オリンパスは目的の地だ。。『アウトランズ・ストーリーズ – “力の証明”』で描かれた出来事のせいで自身の店舗を失ったランパートは、ミラージュの運営する店「パラダイス・ラウンジ」に居候することになる。その模様もシーズン6で描かれているのだが、このコミックのラストで、ミラージュが誤ってランパートが店舗から持ってきた荷物を一つ残らずオリンパス行きのロケットに載せて配達してしまう。それを追いかける場面から始まるのが、今回のシーズン7のトレーラーである。果たしてランパートは再び荷物を取り戻し、店舗を取り戻すことができるのだろうか。今度はミラージュもきっと協力してくれるはずだ。