『真・女神転生III』の復刻は『V』発売に向けた“プロダクトローンチ”か メガテニストが長い道のりを思う

『真・女神転生III』の復刻は『V』発売に向けた“プロダクトローンチ”か メガテニストが長い道のりを思う

大いなる深淵の源は裂け天の窓が開かれん

この光亡き魔道の時代

僕らは新しき神話を求めている

 この黙示録の一節のような詩文を覚えている方はいるだろうか?

 筆者は覚えている、これは2017年10月23日発表された『真・女神転生Ⅴ』のティザートレーラーの一節だ。

 法と混沌の最終戦争、荒廃した東京、悪魔の群れ、鳴り響く黙示録の鐘……これこそまさに全世界のメガテニスト(女神転生シリーズのファン)が待ち望んだアトラスの福音に違いない。

 女神転生シリーズはファミコン時代から続くアトラスの有名ブランドである。ダークな世界観が特徴でマニアックなファンが多いのが特徴だ。悪魔や神を題材にするのでオカルト絡みの噂も多い。

 その最新作、『真・女神転生Ⅴ』が2021年に世界同時発売とのこと。

 早くあの懐かしくも殺伐とした世界を味わい尽くしたい。自由と秩序の狭間で運命に翻弄されながら超越者に抗いたい……ティザートレーラーを見て興奮したメガテニストは筆者だけではないハズだ。

 初出から2年半もの間全く続報がないままここに来て、突如として『真・女神転生Ⅲ』の復刻とⅤの続報なのだからテンションMAXである。

 Ⅴの発売だけでなくⅢの復刻はファンにとって慶事である。もちろんメガテニストの諸兄は買うだろうし、筆者だって買う!

 しかし冷静になってみれば、今さら2003年のゲームを復刻したところでその商業的成功は限定的だ。

 何しろ名作と名高い『真・女神転生Ⅲ』は全世界で30万本程度しか売れていないのだから、直近で320万本を売った同社の『ペルソナ5』とは比べ物にならない規模である。

 だからⅢの復刻は単体で見るのではなく、Ⅴの発売に向けた長大なプロダクトローンチの一部であり、旧作ファンをひきつけるプロセスとして見るのが正しいと思う。

 プロダクトローンチ(productlaunch)とはターゲット層に認知を広めてから少しずつ情報を開示して興味を持ってもらい、発売日に向けて期待感をコントロールすることで爆発的な初動を得るマーケティング手法である。

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