【東海オンエア・コンビ分析】第三回 虫眼鏡&しばゆー “バカになれる真面目さ”を共有するふたり

 人気YouTuberグループの東海オンエアが投稿した動画『【証拠多数】虫眼鏡は最低最悪な卑劣男だった!?評判は地の底に!!!』が260回再生を突破(10月10日現在)。直近の動画たちの中でも、勢いを感じさせる伸び方だ。

 9月30日、突然HIKAKINやトミー(水溜りボンド)が、虫眼鏡に対する怒りをぶちまけたツイートをしていたことから、「何が起こったんだ?」と多くの視聴者が注目。ついに、この動画でネタバラシとなった。

 動画内容は、りょう、しばゆー、てつやの3人がそれぞれ虫眼鏡になりすまし、評判を下げてやろうというもの。なぜ虫眼鏡なのかは「なりすましやすさ」で選んだと説明したてつや。

【証拠多数】虫眼鏡は最低最悪な卑劣男だった!?評判は地の底に!!!

 たしかに、虫眼鏡は東海オンエアの中では、他のメンバーとかぶらない特徴が多い。派手な髪色にすることは企画以外ではほとんどなく基本的に黒髪で、唯一メガネをかけている。そして、何より元教師という異色の経歴からもにじみ出る「真面目さ」「しっかり者」というポジションは、りょうと並んで東海オンエアの「常識」を象徴する存在。HIKAKINやトミーの激怒ツイートを見ても「何かのネタだな」と視聴者が笑って動画の更新を待つことができたのも、彼の持つ信頼の厚さによるものだろう。

 そんな虫眼鏡の評判を下げようと、3者3様の悪行をはたらく3人。りょうは、お手本とも言える小学生がするようなイタズラや粗相を繰り広げ、てつやは持ち前の巻き込み力でHIKAKINやトミーらへの嫌がらせを実行していったのだ。

 なかでも注目したいのは、しばゆーのなりすまし。りょうとてつやが虫眼鏡に寄せた形で誰かを不快にさせて評判を下げようとしていたのに対して、しばゆーは「虫眼鏡でぇす!」とまったく聞き覚えのない口調の新しい人格を作り出し、そのキャラクターのクズっぷりを見せつける。

 もはや途中からは、カツラも長髪になり、ヒゲの濃さを強調するメイクもなくなり、虫眼鏡要素は眼鏡のみになっていく。そして、アレな文言が添えられたブロマイド写真をばらまき、はじめしゃちょーの手にも渡ってしまう。そんなしばゆーらしさ全開の暴走ぶりに虫眼鏡は、ツッコミながらもどこかうれしそうな表情。

 真面目でしっかり者な虫眼鏡と、独自のセンスでクレイジーな言動で笑いを誘うしばゆー。一見すると相反する2人だが、その根幹は実に近いものがある。虫眼鏡は常識人に見えて自分が壊されていくことをどこかで求めており、しばゆーはどこか壊れているように見えて実は求められる役割を全うするしっかり者な面がある。

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