『水溜りボンドのANN0』第21回おさらい 明かされる「ハッピー毎日投稿終了前ソング」制作秘話
人気YouTuberコンビ・水溜りボンド(カンタ、トミー)がMCを務める『水溜りボンドのオールナイトニッポン0』第21回目が8月20日、放送された。ANN史上初のYouTuberレギュラーパーソナリティーとして注目を集めているラジオ番組をさらに楽しむために、今晩の放送を前に第21回放送の振り返りと今後に向けたポイントをお伝えしたい。
<これまでの振り返り>
■第1回おさらい バズを起こした初回放送の内容は?
■第2回おさらい “ガチ勢”リスナーとのバトル!
■第3回おさらい ナイナイ岡村との距離は縮まるか?
■第4回おさらい 輝き出したフリートーク
■第5回おさらい リスナーにいじり倒されるトミー
■第6回おさらい 三四郎・相田に発見されたふたり
■第7回おさらい なぜトミーは「大根」に?
■第8回おさらい 三四郎・相田との“プロレス”の行方は?
■第9回おさらい 敬愛するHIKAKINを語る
■第10回おさらい 三四郎・相田と“直接対決”へ!
■第11回おさらい トミー&しゅーじまんの“和解”が成立
■第12回おさらい 神木隆之介のYouTuberデビューに大興奮
■第13回おさらい カンタが星野源に“謝罪”
■第14回おさらい 星野源とのコラボが実現不能に?
■第15回おさらい カンタ、ジャニーズとの交流明かす
■第16回おさらい カンタ“インスタ乗っ取られ”の真相
■第17回おさらい 大スター・あいみょん登場
■第18回おさらい トミーの一番忙しい誕生日
■第19回おさらい 占いに懐疑的な二人が手のひらを返す
■第20回おさらい Official髭男dism・藤原聡、登場!
こすられまくったコンビ名秘話
前回は、Official髭男dism ボーカル・キーボードの藤原聡をゲストに迎えたスペシャル回だったが、その放送前には、久しぶりの生放送だった『ANN』第一部のパーソナリティ・ナインティナインの二人にも遭遇。豪華な交流の連続に「俺ら、今日どうなっちゃうの!?」と興奮した水溜りボンドだったが……。(参考:https://realsound.jp/tech/2020/08/post-605209.html)
後日放送された『ナインティナインのANN』で岡村が「今さら聞けんけど、なんで”水溜りボンド”なんやろ?」という、本来なら春の番組スタート時に話していてもおかしくなかった基本的な話題に言及。そこで、水溜りボンドの二人はこれまで取材で何百回も聞かれてきたが、あまりの普通さにスベり続けてきたというコンビ名の由来について話し始めた。
ファンのにはおなじみのことだが、”水溜りボンド”というコンビ名に深い意味はなく、「お互いに好きな単語を出そう」と話し合い、トミーの“水溜り”、カンタの“ボンド”をくっつけただけという、実にシンプルなものだ。ここまでシンプルなことにも理由があり、そもそもコンビ結成のきっかけが、トミーの先輩にあたるバンドマンのライブにMCとして出演するためで、いわば即席コンビだったから。「バイトの休憩時間までに先輩にコンビ名を送らなければ!」というタイムリミットもあり、そのまま決定したようだ。
最近では、カンタの提案した“ボンド”に、英語で“絆”という意味があるという、都市伝説的な“深い話”もあり、本人らもそれをネタにしているが、実際は、ダウンタウンに憧れ尖りまくっていたカンタが、濁音と“ン”を組み合わせた「世界で一番面白い文字」として提案したという痛エピソードがある。このあたりのコンビ結成秘話は第2回放送でも触れられているので、気になる人はチェックを。(参考:https://realsound.jp/tech/2020/05/post-548978.html)
ちなみに“水溜り”を出したトミーは「本当になんもないのよ」と最後まで主張していたが、実は「水溜りは陽の光に反射して自分が写ってるみたいに、水溜りボンドの成長を自分の事のように思って見てほしい」という意味が込められているという説も浮上したので、ぜひファンの皆さんは“ボンド=絆”という説とともに、輝かしいコンビ名として語り継いでいってほしい。ドンドンッ(拳で胸を叩く)。
900万再生突破『ハッピー毎日投稿終了前ソング』制作秘話
先日、水溜りボンドの代名詞でもあるYouTubeの“毎日投稿”を2020年12月31日、丸6年をもって終了すると発表した二人。それに伴い、8月13日、14日、15日と、1時間に及ぶ相方との語らいや、尊敬するHIKAKINとの対談など、スペシャルな動画を投稿してきた。
そして、そのフィナーレを飾ったのが、現在までに900万再生突破と32万もの高評価を得て、多くの人々の祝福をけている「ハッピー毎日投稿終了前ソング」という動画だ。人気バンド・ヤバイTシャツ屋さんによる、数々の男女YouTuberによる“踊ってみた”で大ヒットしてきた「ハッピーウェディング前ソング」を原曲とした、水溜りボンドオリジナル楽曲MVだ。MV中には、現在まで盟友として共に走り抜けてきた東海オンエアやスカイピース、アバンティーズ、尊敬する先輩YouTuberである、HIKAKINやはじめしゃちょーといった、総勢10組の縁ある豪華YouTuberが出演し、話題となっている。
出演者らは、同じく出演者の水溜りボンドを明るくそれぞれの形で「“毎日投稿”やめたらええやん」と励まし、声をかけ、二人の次のステップまでを温かくエスコートしていく。今までの二人の活動や“毎日投稿”を終了する決断の意味を理解する人はもちろんのこと、二人をあまり見たことがなかった視聴者までもハッピーにしていく、日本人YouTuberの金字塔的な作品になっている。
前置きが長くなってしまったが、今回の放送ではその制作秘話が語られた。ことの発端は、「発表自体をエンターテイメントに昇華しよう」と、トミーが持ってきた自腹の3000万円(全財産だという)が始まりだった。かねてより、「なんの制約もなくなった時にカンタが何を作り出すのか見てみたい」と公言していたトミー。今回“毎日投稿”を終了し、今後“時間の制約”が取っ払われるというタイミングに立った二人が挑戦したのは、「金銭や労力の制約も取っ払ってみる」ことだったようだ。
トミーから3000万円と心意気を受け取ったカンタは、以前より親交のあった“ヤバT”のボーカル・ギター、こやまたくやに「曲を作ってほしい」と依頼。YouTube上で自身の楽曲がバズっていながらも、「今まではYouTuberとは絡まないようにしていた」というこやまだったが、「水溜りボンドだったらいいよ」と快く承諾。自身のヒットナンバーを水溜りボンド用の歌詞と曲に書き換えて、最高にハッピーな楽曲に仕上げたわけだ。
歌詞に関しては、こやまとのやり取りの中でカンタも「この言葉の方が伝わりやすいかもしれない」と意見を交換を行い、MVについても「佐藤寛太」名義で監督を務めている。これまで、シンガーソングライターの室井雅也や、俳優としても活動する岸洋佑など、様々なアーティストのMVを監督してきたカンタだが、“水溜りボンド”のMVを監督するのは初めてだ。そんなカンタがこだわったのは、「(水溜りボンドの)軌跡をたどるようなメモリアルなものにすること」。
そのため、「出演者の順番を考えた」という。この歌詞のこの部分には、一緒にこの活動をしてきたこのYouTuberを……と、構成が練られており、HIKAKINが最後に花束を抱えて二人に手渡ししたのも納得できるし、「(毎日投稿が本当は)きっつ!きっつ!」と冗談めかして囃し立てているのが、破天荒な盟友・東海オンエアだというのも、とてもうなづけた。「想像を絶するよさだった」と撮影を振り返るカンタの言葉に、感慨深さが滲む。