水溜りボンドの毎日投稿終了は”新章の幕開け” なおも続く「親友と夢掴むストーリー」
人気YouTuberコンビの水溜りボンドが、2015年1月1日より続けてきた毎日投稿を今年12月末をもって終了することを発表した。以前からトミーとカンタは、“終了するときは、前もって伝える“と話していた通り、視聴者との約束を果たしてくれた形になった。
いつか来るとは思っていた「毎日投稿終了」の区切り。覚悟はしていたものの、どこかでこの青春の日々は終わりが来ないような気持ちがしていた。というよりも、そう願わずにはいられなかった。でも、彼らは決断したのだ。「コンビとして一生続けるんだとしたら、この選択」と。
一生ずっと活動するため、この選択がプラスになるはず
メインチャンネルだけで2100本以上もの動画をアップしてきた水溜りボンド。文字通り、雨にも負けず風にも負けず、無人島の厳しさにも、南極のハードスケジュールにも負けず、彼らは新作動画を視聴者に届け続けてきた。サブチャンネルを含めると、もはや彼らの生活は動画に映っていない時間の方が少ないのではないかと思えるほどに。
これほど同じ時間を、リアルタイムに共有してきたエンターテイナーは、後にも先にも水溜りボンドというYouTuberが初かもしれない。そんな彼らの毎日投稿が終わってしまうという寂しさは、なんとも形容しがたかったが、8月15日にアップされたヤバイTシャツ屋さんとのコラボ動画『ハッピー毎日投稿終了前ソング』を見て、ある感覚と重なると思った。
「ハッピー毎日投稿終了前ソング」は、〈ノリで入籍してみたらええやん〉と歌う「ハッピーウェディング前ソング」のメロディはそのままに、〈ノリで終了してみたらええやん〉と水溜りボンド仕様に新たな歌詞を書き下ろしたもの。
結婚……そう、ある感覚とは、どこかずっとバカなことで笑っていられると思った友だちに「結婚する」と言われたときに近い。関係性は変わらないとはいえ、これまでよりも会う頻度が変わるかも知れないと宣言されたような、ちょっぴり置いてけぼりをくらったようなソワソワ感。一方で、それは「より幸せになる」という決意表明でもあると喜びたい、あの複雑な感覚だ。
コンビで一生の活動を誓うというのはある意味で、結婚に似た覚悟がいる。お互いの人生を背負うということ。それは、ソロともグループとも違う濃厚な関係性。振り返れば、一般企業に就職することもできた2人が、「YouTubeチャンネル」の水溜りボンドを本業としてやっていく決断をしたときも、伝説の大戸屋でその決意を互いに確かめ合った。
そして2020年の今、「コンビ」としての水溜りボンドを一生の仕事にしようと、覚悟を決めたのだ。今回の「毎日投稿終了」はその節目とも言える。いわば、これまではYouTubeチャンネル水溜りボンドを開拓した第一章。そして、これはコンビ水溜りボンドとして一生を誓う第二章のはじまり。
MV撮影に、HIKAKIN、はじめしゃちょー、シルクロード(フィッシャーズ)、東海オンエアなど、人気YouTuberが駆けつけたのも、その功労を称えつつ、さらに幸せになってほしいと願ってのことだろう。まるで披露宴のようなお祭り騒ぎにグッとくる。もちろん、このMVを見ている彼らの後輩や家族、そして視聴者もこの披露宴の参列者だ。