『Fall Guys』ヒットの陰に「2BRO.」「加藤純一」の存在? トレンド化の経緯を振り返る

『Fall Guys』ヒットまでの経緯とは?

PS4ではPSPlus加入者向けのフリープレイタイトルに

 一方で、PlayStation Plus加入者向けのフリープレイタイトルに選ばれたこともトレンド化の一因となっている。無料であることを理由に「試しにやってみよう」と考えたプレイヤーも少なくなかったはずだ。配信の視聴者が抵抗なくダウンロードへと至った背景にもこの点がある。定価の2,000円(PS4…2,090円、Steam…2,050円)なら、その後の爆発的拡散はなかっただろう。

 有料のSteam版を購入した加藤純一は自身の配信内で、「500円なら流行りそう」と同タイトルを評価した。彼が予想したとおりの出来事が、まさにいま起こっている状況だ。

 もちろん『Fall Guys』ヒットの背景に、ゲーム自体の魅力があったのは間違いない。しかしながら、無名のインディータイトルが一瞬にしてゲームカルチャーを席巻していった背景には、紹介した2つの理由があったのではないだろうか。

 同タイトルが巻き起こす旋風は、発売から1週間が経過した現在も続いている。『Fall Guys』は2020年を代表するインディータイトルとなるのかもしれない。

■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter:@yuuki_chihiro

■作品情報
『Fall Guys: Ultimate Knockout』
ジャンル:アクション
対応プラットフォーム:PS4,PC(Steam)
発売元:Devolver Digital
開発元:Mediatonic Games
※ダウンロード専売
※PCのシステム要件についてはSteam内タイトルページを参照

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