映像美と心地よい生活音に癒される YouTubeチャンネル「OKUDAIRA BASE」の魅力
26歳、男性、東京一人暮らし。このプロフィールだけを見ると、企業でバリバリ働き、日々時間に追われている人を想像する人が多いだろう。しかし、17万人のチャンネル登録者を抱えるYouTubeチャンネル「OKUDAIRA BASE」は、そんな男性であるOKUDAIRAが、自身の丁寧な暮らしを日々発信している。
写真と文章で自分の考えや日常を発信するブログに対し、動画でそれらを発信する「vlog(Video Blog)」。伊豆の古民家での穏やかな日常を発信している「古民家ひとり暮らし」や、マッシュヘアが印象的なririkaが日々の暮らしやオススメのモノを発信する「in living.」など、vlogを中心に暮らしのことを発信するYouTuberは数多く存在する。
「OKUDAIRA BASE」もvlogを中心に発信しているが、まるで映画やドラマのワンシーンのようにどの動画も洗練されている。心地よい生活音と、多様なカメラワーク、そしてこだわり抜かれた道具や丁寧に作る料理の数々。
5月には自身の暮らしのことをまとめた本を出版したり、自身でデザインしたキッチン道具を発売するなど、優れたセンスを活かしてYouTuber以外の活動にも力を入れている。
そんな「OKUDAIRA BASE」のチャンネルの中で、最も再生回数の多い動画「【一人暮らしの日常】弟が彼女を連れてきたのでおもてなし。vlog#96」。この動画は、7月26日時点で137万回再生されている。
題名の通り、弟とその彼女を自宅に招いておもてなしをする動画。バンズから手作りするハンバーガーと、レアチーズケーキを作るところから始まる。
ムーディーなジャズ音楽ととも、バンズを作るために小麦粉や牛乳などを計量していく。テレビなどで放送される料理動画とは違って、材料の説明は入らない。その代わり、色んなアングルから撮影されていて、牛乳にバターが沈んでいく様子や、ボウルで材料をかき混ぜる時の心地よい音を楽しむことができる。その後も、シンプルでちょっぴりおちゃめなテキストと、音フェチにはたまらない心地よい生活音の入った映像が続く。
さらに、映像に出てくる道具やインテリアにセンスが光るところも魅力だ。カメラワークの上手さもさることながら、どこを切り取っても“映える”部屋や、ひとつひとつの道具の美しさも、OKUDAIRA BASEの動画をよりとっておきにしてくれている。