量は質に転化するーー水溜りボンドの毎日投稿2000日突破に思う、“最強コンビ”たる理由
彼らの名物動画にドッキリがあるが、それはお互いの愛情確認の場にも見えてくる。相手を驚かせたい先に、今相手が何を考えて、自分のことをどう思っているのかを知りたいという願いもチラ見えする。そして、そのタイミングでお互いに相手に真剣に向き合うのだ。
本人たちにとっては大切なコミュニケーションの機会であり、見ている者と共に笑える動画でもある。そんな絶妙なコンテンツになるのも、彼らのバランスの良さゆえ。「量は質に転化する」を地でいく成長物語が『水溜りボンド』にはある。今回の動画も、見方によってはカンタがトミーに聞きたかったことを、動画を通じて聞いているかのようだ。
カンタの「本心は?」という問いに、「続けてきたってことに対するプライドはもちろんあって、自分たちがやってきたこと、相方がYouTubeに残してくれたもの、そしてここにいる(チャンネル登録者)430万人以上の方が応援してくれているという事実。それは責任を持って今後に残していくし、今後の活動に生かしていくのは僕の役割」とトミーは答えた。
そして「どう考えてもいつかは終わるじゃないですか」と、冷静な視点を見せながらも「毎日投稿終わったってことは、“オイ、なんか次、仕掛けるぜ、アイツら“って信用してほしい。本当に、そこに人生かけてるんで」と情熱的に語りかける。2人がそんなふうに確認し合うたびに燃え盛るエネルギーに、深まる愛情に、高まるワクワク感に、視聴者も『水溜りボンド』を通した青春が続く喜びを噛み締めている。
ときおり彼らは「続けることよりもやめることのほうが勇気がいる」なんて笑うけれど、430万人以上のファンのほうが、もはや『水溜りボンド』をチェックするのをやめることに勇気がいる状況になっている。